ゲストのネオハウス的存在のレストラン「マ・シャンブル」。
エジソンランプのシャンデリアが、グランドピアノに光を落とすメインダイニング。触り心地のいい厚めのカーテンには、今日の輝きを映す絵のない額。
この個性的な空間をデザインしたのは、東京ミッドタウン「Union Square Tokyo」、汐留「Fish Bank Tokyo」、青山「PIERRE GANAIRE a Tokyo(海外デザイナーとのコラボレーション)」などを手がけた山際純平さん。
ペルシャ柄の絨毯が印象的なグランドサロン。 |
ここは、まさに訪れる人のネオゲストハウス(別邸)。「マ・シャンブル(私の部屋)」と言います。
信州直送特別栽培野菜で作るキュイジーヌ・ナチュレール。
お料理は、自然の恵みを身体に優しいフレンチに仕上げた「キュイジーヌ・ナチュレール」。この他、ディナーでは、技を尽くした贅沢な美味が堪能できる「キュイジーヌ・ガストロ」も登場します。
使われるのは、どちらも信州から直送される特別栽培野菜。
オリーブオイルとともに出てくるパン。 |
そんな甘みが豊富な野菜を使った一皿目は、前菜「アスパラガスと蟹、アボガドのシャルロット仕立て」。
貝のようなメインダイングのソファ席。 |
まずはアスパラだけいただいてみましたが、本当に水々しい。潤いの中から徐々に顔をのぞかせる甘みも、とてもスッキリしています。こうなると、あとはナイフを入れるに任せるだけ。アスパラの柵からこぼれ落ちるアボガドがたっぷりついた毛蟹に、急いでフォークを走らせるうち、あっという間に食べ切ってしまいました。真夏の畑で汗をぬぐう作り手に感謝したい一皿です。
一皿の表現は、生産者のベストを見せること。
メインのお魚は、野菜ほど産地は限定されていませんが、毎日3種類が届くそう。日によっては、得意じゃないお魚が入っていることもあり、箱を開けてがっかりすることも。シェフだって人間。たまには、苦手な食材があってもおかしくないですよね。
2種類の炭で焼いたメイン「沼津港直送鮮魚の炭火焼き 温野菜添え」。 |
そして、これらの魚はほとんどが2種類の炭を使って焼かれます。それは、「かみこまる」と「備長炭」。
左:備長炭。右:かみこまる。 |
マヨネーズ片手に向かう畑のキュウリがおやつがわり。
デザートは、「桃のグリルと季節の果実のシャンパンジュレ」。果物は、桃、苺、ブルーベリー、チェリー。酸味の強くない果物ばかりを合わせてあるせいか、強い印象や味の強弱はないけれど、その分、味わいにうっとりするようなやさしさがあります。それが冷たいジュレに促され、つつっと喉を通ってゆく。新鮮であればあるほど、美味しさが際立つ一皿です。
デザートの後の小菓子。マドレーヌとトリュフ。 |
「畑自体は良くても、そばに高速道路が走っていてはダメ。また、農薬を使用していない畑でも、すぐ隣の畑で使用していたらダメ」。最高の条件を持つ生産者に出会うのは、真夏にセミのいない木を探すくらい難しい作業のようです。
そんなシェフの9月のランチコース(3,600円)はこちら!********************************************************
~大地に立つ西脇さんと真実の卵、糖度18度のとうもろことしトリュフ畑 函館港産毛蟹添え~
~沼津港直送白身魚の炭焼料理 又 ハンガリー産仔牛ネックの炭焼き、唐桑産牡蠣のポシェ添え~
~長野産リュバーブのタルトとヨーグルトソルベ、マンゴーソルベ、フランボワーズソルベ~
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どうぞお楽しみに(ランチは1,200円~)!
【関連記事】フレンチガイド・嶋さんの記事マ・シャンブル(六本木一丁目)
スモールラグジュアリーなラウンジスペース。 |
■MaChambre(マ・シャンブル)
所在地:港区六本木1-6-1泉ガーデンタワー3F
TEL:03-3560-5013
営業時間
ランチ 11:30~15:00 (LO)平日のみ
ディナー 18:00~22:00 (LO)平日のみ
ラウンジ 17:30~25:30 (LO)月~木
17:30~27:00 (LO)金曜のみ
定休日:無休(土日祝は貸切)
禁煙
南北線六本木一丁目駅上
銀座線・南北線溜池山王駅徒歩約10分
日比谷線・神谷町駅徒歩約8分
地図:Yahoo!地図情報
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