小さな樽という名のビストロ「ル・プティ・トノー」。
朝の麻布十番は、なんだかいい匂い。通りを歩けば、たい焼き、ワッフル、カステラ、お煎餅etc、美味しい物が焼ける匂いがそこここから漂います。
その匂いにつられて寄り道すること15分。カバンをふくらませ、小走りに向かうのは、緑の広場「パティオ十番」に面した「ル・プティ・トノー」。フランス語で「小さな樽」という名のビストロです。
1Fの喫煙席と2Fの禁煙席から構成される店内は、どちらもこじんまり穏やかで、和気あいあいとした雰囲気。ここなら一人で来ても、何も気にせず、ゆったりお料理を味わえそうです。最近は虎ノ門店や九段店ともども、まるごと貸切でウェディングパーティーも行われるそう。ニーズに合わせたフィンガーフードが好評なようです。
たくさんの絵や写真が飾られた賑やかな1F席。 |
渋谷「エブリーヌ」でシェフディレクターを務めたのち、代官山「ル・プティ・ブドン」をオープン。フランス文化を海外に広めた功労者としてフランス政府から「メリット・アグリコール賞」も受賞した、日仏双方にその功績が認められるオーナーシェフです。
ボリューム満点のアラカルトを親しい人と分け合う楽しみ。
スペシャリティーは、「鴨のフレッシュフォアグラと大根のポワレ ハチミツとスパイスのオレンジソース」。
お店のロゴがエッチングされたワイングラス。 |
フォアグラが口の中でふるっととろける濃厚さは期待通りですが、今まで食べた中で、一番ふっくらしてやわらかいと感じるのは、多分気のせいではないでしょう。これにスタッフに奨められたルーシヨン地方の甘口ワイン「リヴサルト・アンドレ」を合わせると、さらにその味わいが深まるようです。
開け放たれたドアから行き来する人を眺める1F席。 |
グラシエも認めるアイスが添えられた温かいフォンダン。
この日のデザートは、「温かいフォンダンショコラ バニラアイス添え」をオーダー。ナイフを入れたとたん、クラシックガトーから、とろっと流れ出るビタースイートなチョコレートが魅力です。
クラシックガトーからとろりと流れるビタースイートな魅力。 |
これらをいただいている間に、時折聞かれる「オイシーデスカ?」。「はい。おいしいです。」と答えると、日本語勉強中のフランス人スタッフが満足そうな笑顔を返してくれます。
カメラの前でポーズを取る陽気なフランス人スタッフ。 |
きっとこのスタッフみんなの明るさが、そのままお店の居心地の良さにつながっているのでしょう。ワインを注ぎながら、店内の音楽にハミングするその姿に、こちらの心もリラックスするのを感じました。
水のグラスにもロゴがエッチング。 |
私もこの「ル・プティ・トノー」が、ここのスタッフが大好きです。
ワインレッドの外観とともにヒゲのおじさんが出迎える入口。 |
■ル・プティ・トノー
所在地:港区麻布十番2-14-2 イデア麻布十番1F
TEL:03-3454-1075
営業時間
ランチ 11:30~15:00(LO)
カフェ 15:00~18:00
ディナー18:00~23:00(LO)
定休日:無休
1F喫煙可 2F禁煙
大江戸線・南北線麻布十番駅4番出口より徒歩約2分
地図:Yahoo!地図情報
ル・プティ・トノー オンラインブティック
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