スミレ色の空に酔いしれながら傾ける「渋谷サンセット」。

Sumile TOKYO
スミレ色の空が見渡せる遠望バッチりの窓側席。
「sumile TOKYO」の店内で最初に目につくのは、スミレの葉をモチーフにした壁と可憐な花びらを意識したパープルピンクの小さなイルミネーション。

早い時間に訪れれば、さらにその奥のテラス席へと続く窓に、心が洗われるようなスミレ色の空を魅ることができます。

Sumile TOKYO
刻々と変わる空の色を味わう「渋谷サンセット」。
その刻々と色を変える夕暮れを楽しみながら、まずはオリジナル食前酒「渋谷サンセット」をオーダー。

これはシャンパンをベースに、梅酒や桃のジュース、カシスをブレンドしたカクテル。スッキリした甘さに始まり、残り少なくなるほど梅酒の濃厚さを際立たせる口あたりは、徐々に深い夜に変わるこの日の空を味わうよう。

アミューズは、白胡麻を入れた鶏のレバーペースト。プレーンとクランベリー&クルミを入れた温かいパンとともにサービスされました。

和素材に感銘を受けたジョシュのフィロソフィーが息づく。

Sumile TOKYO
白胡麻が香ばしい「鶏のレバーペースト」。
このアミューズからもわかるように、ここのお料理は、胡麻や春菊、柚子や生海苔など和の素材を取り入れたフレンチフュージョン。

日本の食材に魅了されたジョシュのテイストは、「sumile TOKYO」の三宅祐三シェフに引き継がれ、その魅力が存分に生かされたメニューになっています。

Sumile TOKYO
ツブ貝と季節のキノコのココット焼き エスカルゴバター風味。
この中で最初に選んでみたのは、「ツブ貝と季節のキノコのココット焼き エスカルゴバター風味」。

これは、エスカルゴがあまりポピュラーではない日本人の口にも合うよう、ソースだけをエスカルゴで使うバター風味のものにし、中身は馴染みやすいツブ貝に転用したもの。

ニンニクとパセリの取り合わせは日頃からよく口にしますが、いいパンとともにいただくとさらにおいしいものだなと思います。

一筋縄ではいかないラインナップがかき立てる期待。

Sumile TOKYO
自家製のフォカッチャとバケット。
それにしても、一品目を選ぶまでにかなりの時間がかかったこと。なぜなら、メニューがあまりに興味深いものばかりだったから。

バルサミコ酢飯とペコリーノチーズを合わせた棒寿司や、生海苔と胡麻のネオジャパニーズソースでいただく鮮魚のカルパッチョ、パルミジャーノチーズのクロカンテが添えられた白子のリゾット、シナモン・アニス・フェンネル・クローブなど中華の代表的香辛料をブレンドした五香粉で仕上げたウズラのグリルなど、今まで食べたことのない味わいがずらっと並んでいるのです。

しかも、一品はたいがい1,000円~2,000円台。気兼ねのいらないリーズナブルさと一筋縄ではいかないラインナップが、選ぶ楽しみをかき立て、想像力を膨らませてくれました。

墨絵のようなお皿の模様は、なんと黒胡麻の刷毛塗り!

Sumile TOKYO
香ばしく焼き上げたフォアグラのフレンチトースト バルサミコソース。
そんな風に迷いに迷って決めたもう2品のSTARTERのひとつが、「香ばしく焼き上げたフォアグラのフレンチトースト バルサミコソース」。

これが極うま! 赤ワインと赤ワインビネガーでコンポートしてピンクペッパーを散らした小タマネギの酢漬けが、フォアグラのこってり感を程よく残し、しつこさを酸味で軽減。そこにちょっぴり甘いフレンチトーストが加わり、絶妙な美味しさ。

海老しんじょうのようなものを想像していたので、出てきたのがオープンサンド風でビックリしましたが、その意外さも良き味わいのひとつになりました。シェフの自慢の一品というのもよくわかります。

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胡麻をまとったニュージーランド産赤座海老のポアレ。
もうひとつは、ブラックセサミソースで食べる「胡麻をまとったニュージーランド産赤座海老のポアレ」。

最初、お皿の模様かと思った墨絵は、黒胡麻のソースを刷毛で塗ったもの。

その中央に、トマト、アスパラガス、胡麻をまぶしてポアレした海老を積み上げ、アンチョビ・黒オリーブ・ケッパーなどを使った南仏の伝統的ペーストで仕上げてあります。

sumile TOKYO
ライトがあたると万華鏡のような美しい影を作る、内側に蜂の巣のようなカットが施されたグラス。
添えられたブロッコリのムースは、かなりやさしいゆるめの出来栄え。煮詰め方にコツがあるそうですが、残念ながらこれは企業秘密。そう言われると、聞きたくて、ちょっとウズウズしちゃいますね。

どのお皿も多過ぎず少な過ぎずの適度なボリューム。これら3品の前菜の後は、次ページでの「sumile TOKYO」のスペシャルディッシュ・メインとデザートに続きます!