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Green Hills 草庵 (箱根)(2ページ目)

箱根・仙石原の丘の上に建つオーベルジュです。庭の巣箱にやってくる野鳥を眺めながらのランチは、都会からのエスケープにはもってこい。バレンタインやホワイトデーの記念にちょっと足をのばすのも素敵です。

執筆者:河野 優美

地下200mより汲み上げられた箱根のミネラルウォーターで作る体にいいお料理。

草庵
人参やパセリ、セロリ、キャベツがたっぷり入った「本日の有機野菜のスープ」。
ランチは、前菜一品と主菜一品の軽めのA、前菜二品と主菜一品の定番B、前菜一品と主菜二品がつくシェフの味を堪能できるCの3コース。

そしてどのコースにも、スープ、パン、季節のご飯、デザート、コーヒーが付きます。初回はやはり定番をいただいてみようと、Bをお願いしてみました。

草庵
梨の器に入ったパン用のタプナード。
この日の前菜のラインナップは、「下仁田葱と牛タンのテリーヌ」、「広島産のカキと里芋のグラタン」、「鮮魚と大根のミルフィーユ仕立て 春菊ソース」、「御殿場産地卵と自家製スモークサーモンのサラダ」、「オニオングラタンスープ」の5品。

どれもおいしそうで迷いましたが、選んだのは「鮮魚と大根のミルフィーユ仕立て 春菊ソース」。

メインへの期待を膨らませるこだわりの前菜。

草庵
和風だしが美味しい「鮮魚と大根のミルフィーユ仕立て 春菊ソース」。
これは、大根の間にモンゴイカとホタテのテリーヌを挟み、春菊をみじんにして作ったグリーンのソースをかけたもの。

このソースは、どちらかと言うとスープと言った方がふさわしい味わい深さ。濃厚な緑色ほどには春菊の苦味は感じず、かわりにカツオとひしこいわしで取った和風だしが前に出ていました。

草庵
広島産のカキと里芋のグラタン。
さくっとした春菊の天ぷらのほろ苦さと、その後からついてくる大根と魚介の自然な甘さ。そのハーモニーは、まさに一口でパッと顔が輝くようです。

この前菜とともに味わった、人参やパセリ、セロリ、キャベツがたっぷり入った「本日の有機野菜のスープ」、天然酵母・純国産無農薬小麦を使用したパン、そしてパン用に添えられたハーブ、アンチョビ、ケッパー、ブラックオリーブから作られたタプナードで、否応なくメインへの期待が膨らみます。

時期によってはジビエも用意されたラインナップ豊富なメイン。

草庵
ジビエ「北海道産エゾ鹿のロースト ポワブラードソース」。
メインのラインナップは、「冬の定番 牛ほほ肉の赤ワイン煮込み 北あかりのピュレ添」、「金目鯛の白ワイン蒸し 海藻風味」、「寒ブリの網焼き ケッパーソース」、「アンコウのブイヤベース仕立て アイオリソース」、「鱈とポテトのガレット 白子添」、「大和豚のカツレツ 長葱ソース」、「相州和牛の網焼き オニオンジンジャーソース」の7品。

草庵
網状の焼き目が美味しそうな「鱈とポテトのガレット 白子添」。
この他にこの日は、青首鴨や丹波産イノシシ、北海道産エゾシカなどの期間限定ジビエも用意されていました。

選んだのは、「鱈とポテトのガレット 白子添」。

これは、グリエ(網焼き)した鱈と白子の下に、丸く薄く広げたポテトを敷きつめ、ブロッコリやカリフラワーとともにケッパーと松の実のソースで仕上げたもの。

草庵
金目鯛の白ワイン蒸し 海藻風味。
サイドに添えられたのは、パートアブリック(春巻)。エシャロット、松の実、ケッパーなどにレモン汁、塩、胡椒を加え、焦がしバターにしたイエローソースで、ブール・ノワゼット仕立てにしたもの。

カラシが入っているわけではないのに、粒マスタードのようなピリッとした味わい。角のない鱈や白子の味に、ちょっとしたとんがりを持たせ、飽きさせない美味しさでした。

次ページでは、オリジナルデザートと箱根旅行で必ず購入するお土産をご紹介します!
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