欺瞞に対する最上の防御は詐欺なり
一時期、エスピオナージ、すなわち国際諜報物の小説や映画にはまったことがあります。(現在も好きなことには変わりありませんが)小説で言えば、フレデリック・フォーサイスの『ジャッカルの日』、ケン・フォレットの『針の眼』、ローバト・ラドラムの『マタレーズ暗殺集団』、ジョン・ル・カレの『寒い国から帰ってきたスパイ』 (映画化されたものも多いですね)
映画でいえば『007』や『ボーン・アイデンティティ』シリーズはすべて観ました。
原題: COLD WAR CIA vs KGB
メーカー:FANTASY FLIGHT GAMES
デザイナー: D.Rakoto, S.Gighad
プレイ人数:2人
プレイ時間 :60分位
派手なアクションももちろん好きですが、諜報部員や暗殺者たちが、対立する者を陥れようと、権謀術数の限りを尽し、謀り合い、嵌め合い、騙し合う頭脳戦にもっとも魅かれます。
そんなせいでしょうか、プレイヤー間の騙し合いの要素がある『ハインリッヒ商会』『ワルモノ』『アンダーカバー』『スコットランドヤード』などはストライクゾーンど真ん中。
なかでも『シグマファイル』は、高校時代に狂ったように遊んでいた記憶があります。
戦勝とは、敵を奴らの祖国のために死なせることによって得るものだ
ゲームのシステムもさることながら、“国際諜報”というテーマ性をきっちり反映したコンポーネントが相当な魅力を放つゲームである。 |
自分の嗜好に完全に合致しているという意味では、ここ数年のナンバー1決定です。それが『コールドウォー CIA VS KGB』
このゲームは二人対戦専用です。そしてタイトルからも分かるとおり、米露の超大国が、冷戦時代に世界各地で繰り広げた水面下の戦いがモチーフになっています。
ゲームの目的は、毎回ラウンド設定される、世界各地で起こる紛争や国際的イベントに、自国のイデオロギーを行使し、闘争に勝利することです。
勝利すると5~20の勝利ポイントを得られます。最終的に先に100ポイントに達したプレイヤーが勝者となります。
平和を欲するなら、戦争を理解せよ
ラウンドの舞台となる「目的カード」 現実世界でもキナ臭い匂いを放つ国々や、オリンピックやノーベル賞などの国際的イベントも含まれている。 |
毎回「グループカード」と呼ばれる山札から、交互にカードを引き合い、カードにプリントされているイデオロギー数値(1~6)の合計を競い合うだけです。
ブラックジャックですので、数値の上限が設定されています。上限に合計値が近いプレイヤーが勝ちですし、また上限を超えてしまうとバーストで負けです。
ブラックジャックの場合は21がMAXですが、このゲームの場合は、舞台となる紛争地域によって上限値が変動します。
米露の暗闘の全貌が明かされる⇒