死のポンペイを脱出せよ
で、プレイの方なんですが…… 時は紀元79年8月24日。プレイヤーはポンペイ市民となります。ゲームは2つのフェイズに分かれています。第1フェイズは「市民の入植」。自分が担当する市民コマを街にどんどん配置していきます。襲い掛かる溶岩流! 市街がどんどん埋め尽くされていく! |
このフェイズになると、プレイヤーは、まず袋にはいった溶岩タイルをランダム引きして、こいつをポンペイ市街に強制的に配置していきます。(つまり、タイルが置かれた場所は溶岩に飲み込まれしまったちゅーことですよ。) その後、自分の市民コマを、溶岩の間隙を縫って自分のコマを脱出させます。
ここの「溶岩タイルの配置」+「市民の脱出」こそクライマックス。
「えっへっへ、自然の猛威というのは恐ろしいねぇ」とかいいながら、他のプレイヤーの市民コマをざんぶりこと溶岩で埋めてしまうわけですよ。
「きゃー、やめてぇ」などと絶叫する犠牲者(となったプレイヤー) で、ゲームから除外されたコマはどうするかといいますと、先ほどのヴェスビオス火山にホイホイと放り込んでいくんですわ。
本当の悲劇はゲームが終了したときに明らかにされる
火山をあけると、そこは夥しい死体の数々。 |
全員無事ということはまず間違いなくありません。多くの犠牲を払って、数名を市街に逃がすのがやっとのはず。ゲームは自分の市民コマを一番多く脱出させたプレイヤーが勝者となります。
最後にゲーム終了後、ヴェスビオス火山を取り除くわけですが、そこにはさきほど犠牲者となった市民の死屍が累々……(冒頭で罰当たりといったのはこのため)
まあ、ちょっとバットテイストなところはありますが、この『ポンペイ滅亡』はゲームとしても非常によくできたシステムをもち、かつ、栄華を誇ったポンペイという都市を象徴するかのように、コンポーネントが美しく素晴らしい。
もしあなたが、実際のポンペイの地に訪れる機会(あるいは訪れる後であっても)に遊んでもらえれば、かの地に訪れたときに、さらに深い感動を味わえることでしょう。
本日のポンペイ遺跡を堪能する関連・参考サイト
Google Earthで宇宙から世界遺産を眺めよう 世界遺産ガイド 長谷川さんの記事ナポリ・ポンペイ日帰りツアー イタリアガイド岩田さんの記事