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勝負師ならモナコを見て死ね! 後編

1週間に渡る大会もいよいよ大詰め。2006年のバックギャモン世界チャンピオンの誕生の瞬間を見よ!他、モナコのグルメや観光案内など盛りだくさん。レポート3部作完結編!

執筆者:双六屋 カゲゾウ

ファイナリスト 選ばれし者の恍惚と不安

大会4~6日目。サイドイベントもほとんど消化され、大会も佳境に入ります。今日から最終日までは、ガンガン試合が消化されていきます。


特別ルーム
ファイナルのため急ピッチで設営準備が進む。完成後は4人のプレイヤーしか入ることができない。
右の画像は、まだ準備中ではありますが、通常の会場とは別に設けられたスペシャルルームです。ここでは俯瞰用、プレイヤー用、オンボード、など数台のカメラが設置され数名の撮影スタッフが張り付きます。


このスペシャルルームではチャンピオンシップのセミファイナルとファイナルの3試合が行われるのみ! つまりこの部屋に入れるのはベスト4まで勝ち上がったわずか4名のプレイヤーだけ。選ばれし者だけが足を踏み込むことを許された闘技場なのです。



会場でもスタンバイOK!

解説をするファラフェル
マイクに向かい、キャップをうしろにかぶっているのがファラフェル。ド強いプレイヤー。
一方こちらは通常の会場。スペシャルルームの試合の様子は会場に設置されたモニターに流されます。

また名物プレイヤーが試合の解説をするものお約束。今年は巨漢のプレイヤー、ファラフェルが担当しました。


ちなみにこのファラフェルですが(誰ですが「腹減る」などと悪口をいっているのは!) アメリカのスラム出身で、ギャモンで身を興しミリオネアまでのぼりつめた立志伝中の人物。掛け値なしのトッププレイヤーの一人です。




伝説のプレイヤー・27年ぶりにチャンピオン返り咲きか!?

そして大会最終日。いまや残された試合は1ゲームだけ。2006年のチャンピオンシップクラス・ファイナルです。


決勝戦のボード
ファイナル専用のギャモンボード。ドラマはこのボードから生まれる。
今年の決勝は非常にユニークな組み合わせとなりました。まず一方のプレイヤーは大穴中の大穴、フィリップ・ヴィスヤーガー(Philip Vischjager)です。まったくの無名のため経歴は不明。オランダ出身の長身のイケメンです。


もう一人のプレイヤーはルイジ・ヴィラ(Luigi Villa) イタリア出身の好々爺です。

が、ファイナルにルイジの名前が残ったとき、場内の観客たちはどよめきました。なぜならこの栄えあるモナコの世界選手権がはじめて開催されたのが1976年。

その創成間もない第4回大会(1979年)の優勝者こそ、このルイジだったからです。実に27年ぶりのファイナルリスト返り咲き! 無名プレイヤー VS 伝説のプレイヤー 勝利はどちらの手に? 大会のフィナーレを飾る最後の決戦が幕を落としました。


と、ファイナルに突入するその前に、モナコのグルメにスポットを当ててみましょう→ 
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