任天堂ゲーム機向けの新作がお披露目された発表会。タレントの井上和香さんらもゲストで登場。 |
31日はカプコンの新作ソフト発表会に行ってきました。発表されたタイトルやら新情報やらは他の速報サイトでも既に報じられているので、当サイトではちょっと違う視点から発表会を振り返ってみようと思います。
これまで色んなメーカーの発表会を取材したことがありますが、発表会というのはメーカーの個性というか、「顔」が見えてくる場所でもあります。そしてカプコンの発表会は、とにかく「カッコいい」というイメージがあるんですよね。
たとえば、演出。
Wii向けの新作ソフト『ウィー
ラブ ゴルフ!』の始球式では、元祖『みんなのゴルフ』の生みの親である高橋兄弟が登場。ふたりがスイングした瞬間に会場が暗くなったと思ったら、つぎの瞬間にパーっと明るくなって、いつのまにか舞台が緑あふれるゴルフコースへと変貌を遂げ、いつのまにか井上和香さんら豪華ゲスト陣が登場していました。これにはビックリ!
過去のカプコン系の発表会でも、スライドに映っていた人物が、こちらに歩いてきてスライドから飛び出してきたかのように舞台に現れたときは驚きました。(USJの『ターミネーター2:3D』を体験した方なら、この光景をご想像いただけるでしょうか?)
Xbox 360とPS3向けに開発中の次回作『バイオハザード5』。 |
もちろん演出面のみならず、発表会の内容も充実していました。カプコンの作品は『バイオハザード』シリーズにしても『大神』にしても『キラー7』にしても『デッドライジング』にしても、すごく挑戦的でありつつ、すごく丁寧に作られていて、それが開発者たちの自信と次回作へと繋がっています。それが発表会でもひしひしと伝わってきて、それが「カッコいい」と思うのです。
次回作『バイオハザード5』の開発においても、単なる「続編」では絶対に妥協しない、つねに新しいゲーム性を追及する姿勢を貫いています。前作『バイオハザード4』では、かなり開発が進んでいたにもかかわらず、クオリティーアップのために開発全体を白紙に戻した……というエピソードもありました。
このところ、ゲーム業界は再編によって「スクウェア・エニックス」や「バンダイナムコ」、「セガサミー」といったソフトメーカー同士の合併や経営統合が行われてきました。老舗と呼べるソフトメーカーの中で、カプコンはずっと他社と合併などを行わずにいる数少ない会社のひとつになりましたね。会社の規模が大きくなると、ソフトの数や種類も多くなり、それだけメーカーの「顔」も多様化していきます。これに対し、カプコンの作品には必ずどこかに「カプコンらしさ」を感じることができるのは、カプコンの「顔」が昔から混じりっけナシだからこそ、かもしれませんね。……って、このフレーズ、じつは発表会前日に執筆したメールマガジンでも書いていたことですが(笑)。
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劇場版『バイオハザードIII』主演のミラ・ジョヴォヴィッチさんや、タレントの草野仁さんからのビデオレターもお披露目された発表会の写真集はコチラ!