任天堂ゲーム/任天堂ゲーム関連情報

今月のゲーム業界は発表会ラッシュ!

今月のゲーム業界は、これからの勢力図を占ううえで重要な発表が目白押しとなりました。各ゲーム機メーカーの発表をここで整理しておきましょう。

執筆者:川島 圭太

アメリカで開催されたゲームショウ「E3」をはじめ、今月のゲーム業界は大きな発表会が目白押しとなりました。各ゲーム機メーカーの発表をここで整理しておきましょう。

任天堂Wiiのテーマは「健康」

「Wiiバランスボード(仮称)」

E3における任天堂の大きな発表といえば、何といっても「Wiiバランスボード」の初お披露目でしょう。乗った人の体重や重心を測定して、それをゲーム中に反映できるというWiiの新しいコントローラです。

そして、Wiiバランスボードが同梱されるソフトとして発表されたのが『Wii Fit(仮称)』。フィットネス運動を楽しめるソフトで、「ストレッチ」「有酸素運動」「シェイプアップ」「ミニゲーム」の4つのカテゴリで計40種類以上のゲームが収録されているとのこと。乗ったり降りたり、片足で立ったり、体を傾けたりといった、さまざまな体の動きをゲームに反映して楽しむことができるようです。

Wiiによって家族のあいだにコミュニケーションが生まれ、ゲームが家族みんなに関係あるものになる……というWiiのコンセプトに不可欠なのが「健康」というテーマ。これまでにも『Wiiスポーツ』やニンテンドーDSの『脳トレ』でゲーム人口の拡大を追求し、成功してきた任天堂ですが、その路線を「Wiiバランスボード」でさらに充実させていく構えのようですね。

『Wii Fit』にはゲームのほか、BMI(体脂肪量を表す指数)を計測する機能も。この数値もゲームへのモチベーションになりそうです。

「ゲームらしいゲーム」のほうは?

『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』

Wiiの売れ行きは絶好調ですが、今後の課題として挙げられるのが「ゲームらしいゲーム」の充実です。ニンテンドーDSのほうは最近では『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』や『いただきストリートDS』、『世界樹の迷宮』などのヒットもあって、コアなゲームファンも楽しめるソフトがいっそう充実してきましたが、Wiiのほうは『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』に匹敵する大作がなかなか現れずにいました。

今月になって、待望の『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』が発売され、ほかにも『実況パワフルプロ野球Wii』や『バイオハザード4 Wii Edition』など、任天堂以外のメーカー(いわゆるサードパーティー)からもヒット作が揃い始めました。また、バンダイナムコの看板RPG『テイルズ オブ』シリーズの最新作がWiiとニンテンドーDS向けに発売されることが発表されたほか、『戦国無双 KATANA』や『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルペアラー』といった各社の大作タイトルがWiiで続々と発売される予定です。

任天堂のソフトは比較的ライトユーザーの方に遊ばれているようですから、Wiiでゲームに慣れてきた人が「ゲームらしいゲームも遊んでみたい!」というニーズに応えるためにも、サードパーティーのソフトのさらなる充実に期待したいところですね。

※画像をクリックすると拡大表示します。
Wii向け『テイルズ オブ』最新作は、ファンのあいだでも人気の高い『シンフォニア』の正統続編。

「Zapper(仮称)」

もちろん、任天堂も「ゲームらしいゲーム」に力を入れていないわけじゃありません。ゲームキューブで最高のヒットを記録した『大乱闘スマッシュブラザーズ』の最新作や、『スーパーマリオ』シリーズ最新作、『マリオカート』シリーズ最新作など、ヒット間違いなしの大作ソフトが年末から来年初めにかけて一気に登場する予定とのこと。(任天堂作品のスクリーンショット集はコチラの記事で!)

また、シューティングゲームなどに最適な新型コントローラ「Zapper」もE3でお披露目されたほか、レースゲーム用のステアリング型コントローラが『マリオカート』最新作に同梱されることも発表されました。ゲーム機の「スペック」よりも「操作感」の斬新さを売りにしているWiiらしい、さまざまなコントローラに注目が集まった任天堂の発表でした。

※画像をクリックすると拡大表示します。
左写真/任天堂の看板キャラクターたちがバトルをくり広げる『大乱闘スマッシュブラザーズX』。
右写真/当サイトで紹介した『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』もZapperに対応予定。 →紹介記事

ソニー陣営、マイクロソフト陣営の動きは?

ソニー陣営の今月最大の発表は、携帯用ゲーム機「PSP」の薄型・軽量モデル「PSP-2000」の発表ですね。現行モデルの液晶サイズはそのままに、厚さが19パーセント減、重さが33パーセント減というスリム化を実現したとのこと。発売日は9月20日、価格は19,800円で、現行モデルは20,790円(税込)からオープン価格に改正されます。(詳しくはAll About[プレイステーション]の記事をどうぞ!)

マイクロソフト陣営のほうは、Xbox 360の発売からすでに2年以上が経過しているということもあってか、ハード関連の発表はほとんどなく、ソフトの発表が中心となりました。北米で空前のヒットを記録したシューティングアドベンチャー『ヘイロー』最新作や、カプコンの看板タイトル『バイオハザード』最新作などの発表がE3で注目を集めていました。また、120GBの大容量ハードディスクとHDMI端子を搭載したXbox 360の上位機種「Xbox 360 エリート」を10月11日に発売することも、E3に先駆けて発表されました。

左写真/「PSP-2000」
右写真/「Xbox 360 エリート」


……ところで、 ニンテンドーDS向けの『ドラゴンクエスト9』の続報や、北米での値下げが実施された「PS3」の日本での値下げについても今月あたりに発表されるのでは……と思われていましたが、いまのところ公式な発表はナシ。続報を待ちましょう!

【関連記事】 E3 2007 任天堂作品スクリーンショット集 >>

 

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