これまでに述べてきた
Wiiや
PS3に比べると、どうしても話題が押され気味な「Xbox
360」。ですが、じつは世界的には「いちばん売れている」新型ゲーム機だったりします。
| 「Xbox
360」(マイクロソフト) | 世界規模では最も売れている! | 日本市場での苦戦を挽回するには……? |
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3機種の中でもっとも早く登場したマイクロソフトの新型ゲーム機「Xbox
360」は、2006年末までにワールドワイドで1040万台を出荷。
2006年のアメリカの年末商戦では、Xbox 360が160万台、Wiiが110万台、PS3が68万台を売り上げています(数字はアメリカの市場調査会社NPDによる)。日本では苦戦しているイメージの強いXbox
360ですが、海外では絶好調のようです。
しかし、ここは日本。いくら海外で売れていても、日本人にとって魅力的なソフトが揃わなければ、日本市場での挽回は難しいでしょう……と、正直、ガイドもつい先日まで冷めた目で見ていたのですが。某誌で『
アイドルマスター』の記事を担当させていただいて、俄然Xbox
360が欲しくなりました(笑)。
『アイドルマスター』のほかにも、『
ブルードラゴン』や『
ロストプラネット』といった
日本製のソフトが最近ようやく充実してきた感があります。シューティングやスポーツゲームが好まれるアメリカ市場に対し、日本ではロールプレイングゲーム(RPG)が国民的に親しまれているジャンルですから、今後も『
トラスティベル』や『
ロストオデッセイ』といった大作RPGが定期的に登場すれば、日本人のXbox
360に対する認識も変わってくるかもしれません。個人的には、シリーズファンなので『
バイオハザード5』もすごく楽しみです。
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写真左/Xbox
360 | 写真右/外付けHD-DVDドライブ |
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ところで、WiiとPS3が「対照的」なゲーム機なら、Xbox 360とPS3は「真っ向から衝突する」ゲーム機と言えそうです。どちらも高性能・多機能・フルハイビジョン対応を売りにしつつ、PS3はメディアにブルーレイディスクを採用し、Xbox
360は外付けのHD-DVDドライブを昨年末に発売しています。
ゲーム機においても次世代DVD規格においても、マイクロソフトとソニーは熾烈なライバル関係にあるようです。そこでマイクロソフトにとって課題となるのが、差別化です。
Xbox
360は他社の新型ゲーム機よりも1年先行しているため、ソフトの数や各種サービスの充実ぶりは現時点ではピカイチ。さらに、いよいよ発売になった「Windows
Vista」との連携など、マイクロソフトならではの強みを活かした戦略を打ち出そうとしています。
PS3の本領発揮は「まだまだこれから」と前回書きましたが、Xbox
360は「いよいよこれから」なのかもしれませんね。
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