【1. Wii編】

任天堂、ソニー、マイクロソフトの3社の新型ゲーム機が出揃い、例年以上の盛り上がりとなった2006年の年末商戦。その売り上げ「データ」や、実際に遊んだからこそ見えてきた新型ゲーム機の「違い」を、ここで整理してみることにしましょう。

Wii
「Wii」(任天堂)
早くも100万台突破! 今後の課題は……?

まずは、任天堂の新型ゲーム機「Wii」について。昨年の12月2日に発売されたWiiは、発売から6週目にして累計販売台数が早くも100万台を突破しました。これは過去に発売されたゲーム機と比べて、どれだけスゴい数字なのでしょうか?

ゲーム機名
発売日から6週間の
累計販売台数
ゲームボーイアドバンス
151万3230台
ニンテンドーDS
140万1962台
PS2
125万4292台
Wii
113万5671台
PSP
56万3879台
PS3
31万3703台
ゲームキューブ
21万7204台
Xbox 360
10万7800台
(数字は1月7日時点。週刊ファミ通2月9日号より)

過去の「ゲームキューブ」と比べると、Wiiの勢いは凄まじいですね。ゲームだけでなくDVD再生機能も売りにしていた「PS2」に迫る数字を見せている点も、オドロキといえばオドロキです。

そして7週経過のデータ(1月14日時点、電撃マーケティング室調べ)では、Wiiの累計販売台数は124.3万台、ソフトの累計販売本数は292.6万本に達しています。ここから計算されるソフトの装着率は「2.4」、つまりWii一台あたり平均で2.4本のソフトが売れていることが分かります。同時点でのPS3の装着率が「1.1」であることを考えると、いかにもWiiはハード・ソフトともに絶好調のようです。

……ですが、そんなWiiにも“気になること”がまったく無いわけではありません。

「Wiiリモコン」

たとえば、スポーツゲーム。Wiiと同時発売の『Wiiスポーツ』は80万本以上の売り上げを記録し、現時点で最も売れているWiiソフトです。手の動きをゲーム中にダイレクトに反映できる「Wiiリモコン」を使った、直感的なプレイを楽しめることが人気の理由のようですが……このソフトを遊んでみた、スポーツゲーム好きの友人がひと言。

「これは面白い。『パワプロ』はこうなって欲しくないけれど」

パワプロとは、コナミの大人気野球ゲーム『実況パワフルプロ野球』シリーズのこと。PS2で発売されているパワプロ最新作を絶賛プレイ中の友人曰く、Wiiスポーツは実際の野球にすごく近くなったけれど、テレビゲームとしてはやや物足りなさを感じる……という感想でした。たしかに、「投げられたボールにカーソルを合わせてボタンを押す」というパワプロの操作性に対して、Wiiスポーツでは実際の野球と同じように「Wiiリモコンを振る」だけですから、パワプロほどの緻密な操作は要求されなくなりました。

Wiiリモコンは直感的(アナログ)ゆえに、従来のコントローラのような緻密(デジタル)な操作は要求されなくなった、と言い換えることもできそうです。ガイド自身も『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』を遊んだとき、「Wiiリモコンを振る」だけでカンタンに剣を振ることができることを体験して、緻密さよりも直感的な気持ちよさを追求しているんだな、と感じました。

※画像をクリックすると拡大表示します。
左写真/『Wiiスポーツ』に収録されているベースボール。
右写真/『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』。ゲームキューブ版も発売されており、そちらは従来のような操作性でプレイ可能。
(C) 2006 Nintendo (C) 2006 Nintendo

もちろん、Wiiリモコンのおかげで“ゲームの敷居が下がった”という大きなメリットも生まれています。老若男女を問わず誰でも楽しめることが、Wiiの大ヒットの一因になっていることは間違いないでしょう。あとは、ただ敷居を下げるだけでなく、従来のゲームファンも満足させてくれるような、真の意味で「万人向け」のゲームが今後さらに増えてくれることを期待したいところです。

……ところで、ゲームの敷居を下げたことがWiiの「大ヒット」の理由なら、PS3が「Wiiに水をあけられた」理由は何なのでしょうか。このあたり、つぎのPS3編で考えてみることにします。


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