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突然ですが、まずは下の画面写真をご覧ください。
(C) Nintendo |
……これは、レボリューション用ソフトの画面写真ではありません。来年発売予定のゲームキューブ用ソフト『ゼルダの伝説』最新作の画面写真です。正直、テレビゲームがこれ以上にリアルなグラフィックで描かれる余地も必要性も感じさせないほど、その完成度はほとんど究極の域に達しています。
現行機のゲームキューブでこれほど美麗なグラフィックを実現できるのなら、次世代ゲーム機に真に求められる価値とは、いったい何なのでしょう。ただグラフィックやサウンドを豪華にしただけで娯楽が面白くなるとは限らないことを、ゲームファンも映画ファンもよーく知っています。この問いかけに対する任天堂の答えが、まさに「レボリューション」そのものなのです。
テレビに向けたゲームリモコンのあらゆる角度と距離を測定できるので、たとえばゲームリモコンを釣り竿のように使用したり、包丁やフライパンのように使用して料理を作ったり、懐中電灯のように使用して暗闇を探索したり、ドラムのスティックや指揮棒のように使用して音楽を演奏したり……と、これまでの家庭用ゲーム機では実現不可能だった“ゲームに触れる感覚”を、レボリューションのコントローラでは高レベルで実現します。
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ゲームのキャラクターが「ジャンプ」するとき、プレイヤーはボタンを押すのではなく、ゲームリモコンそのものを「ジャンプ」させる。皆が当たり前だと思っていた概念を、ガラリと変えることを“革命”とするなら、ゲームリモコンはまさに「レボリューション」の象徴です。発表会場ではレボリューションのプレイ画面はいっさい公開されなかったのに、コントローラを手にして遊ぶ人たちを見ているだけでワクワクしてしまう気持ちは、おそらく発表会場に居合わせたすべての人たちに湧き上がったであろうと確信できます。
(C)2004-2005
Nintendo ※写真はゲームキューブ版『メトロイドプライム2 ダークエコーズ』のものです。 |
ファミリーコンピュータから続く20年以上ものテレビゲームの歴史に、レボリューション一台でアクセスできる「バーチャル・コンソール」。現行機のゲームキューブ向けソフトはそのままレボリューションで遊ぶことができ、ニンテンドウ64以前の任天堂のすべての家庭用ゲーム機作品は、インターネットにつないだレボリューション本体にダウンロードして遊ぶことができる!というゼイタクな機能です。
ただし、「バーチャル・コンソール」にせよ「ファミコンミニ」にせよ、任天堂はただユーザーの懐かしさだけを“メイン”の売りにして稼ごうとしているわけではありません。かつてはゲームを遊んでいたけれど、いまはゲームから離れてしまった人たちに、再びゲームに興味を抱いてもらうための、あくまでも“キッカケ”として過去の大切な資産を活用しているのです。
次ページでは、レボリューションの「誕生意義」を裏付ける、日本のゲーム産業の実状を解説します!
<目次> |
◆あの日、ガイドは放心状態に陥りました。 任天堂の次世代ゲーム機「レボリューション」の新事実を目撃! |
◆「デザイン」 of REVOLUTION ~「遊びやすさ」と「遊ばれやすさ」の両立~ |
◆「機能」 of REVOLUTION ~ファンの「開拓」と「定着」を目指して~ |
◆「誕生意義」 of REVOLUTION ~次世代ゲーム機に求められる真の価値~ |