ゲームの価格にまつわるお話

グラフとお姉さんの図
価格というものは、マーケティングをして決めていくわけですから、逆に価格を見るとどういうマーケティングをしているかがうかがえます
ガソリンが高騰して、今度はそれを燃料にするサンマ漁の船がピンチでサンマの値段もあがるんじゃないか、なんて物の値段のニュースが絶えない昨今ですが、ゲームにもお値段というものがございます。

価格というものは、単純に原価から計算されているかというとそうでもなく、売り手と買い手と世の中の事情が複雑に絡まって反映するもので、紐解いていけば色々なことが分かったりもします。というわけで今回はゲームの価格にまつわるお話です。高いゲーム、安いゲーム、値段からゲーム業界を覗いてみましょう。

500円のマリオと2,000円のマリオ

ファミコンミニの図
中身は小さなカートリッジが入っているわけですが、パッケージはそのまま棚に飾ってもいいくらい、ちょっと立派な作りでした
500円のマリオと2,000円のマリオと言われただけで何のことか分かった人もいるんじゃないでしょうか? 500円のマリオは、Wiiでダウンロードできるバーチャルコンソール(以下VC)のスーパーマリオブラザーズ。2,000円のマリオはゲームボーイアドバンス(以下GBA)シリーズで遊べるファミコンミニ(以下FCミニ)のスーパーマリオブラザーズです。

どちらも中身は同じ、スーパーマリオブラザーズなのに値段に4倍も差があるなんて不思議ですね。この2つは商品の中身は同じでもマーケティングがまるで違うんです。FCミニのマリオはただマリオを遊べればいい、というだけの商品ではなく、昔を懐かしんでもらったり、そういう思い出とともにコレクションしてもらうような作りになっています。

ファミコンミニ、というシリーズのブランディングタイトルから始まって、ファミコンソフトの箱を再現した上で、さらにそれをクリアボックスで装飾したパッケージや、ファミコンカラーのGBASPを賞品とするキャンペーンなど、ファミコン世代の心をくすぐる仕掛けをこれでもかとしています。みんなそういった流れの中で、ゲームだけでなく思い出も含めて2,000円を出すわけです。

一方VCは純粋にゲームを楽しみたい人に低価格で届けるのが大きなメリットですから、Wiiによるダウンロード販売で流通を省略し、パッケージはなし、説明書も冊子はなくて画面に表示させるだけです。何百というタイトルの中から自分の遊びたいゲームを手軽に遊べるところに価値があり、スーパーマリオブラザーズはその中のひとつというわけです。中身は同じでもFCミニとVCでは価値の形がまるで変わり、それによって4倍もの値段の差が出るというわけです。

次は値下げされてホットなXbox360、それに懐かしいファミリーコンピューターディスクシステムのお話です。