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360の弱点 自販機に並ばない缶ジュース(2ページ目)

「250タイトル ドレにする? 」大量のソフト投入で年末商戦の勝負にでるXbox360。しかし、いくら魅力的なタイトルが揃っても、このままでは自販機に並ばない缶ジュースのようになってしまいます。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

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お客さんは商品を自分で選ばない

自動販売機で缶ジュースを買うの図
缶ジュースを買うとき、自分で選んで買っているわけですが、実際には自動販売機に売っている缶ジュースの中からしか選んでいないのです
皆さんはいつも商品を買うとき、自分で商品を選んでいるでしょうか? 選んでますよね、もちろん私も選んでいます。間違いなく自分で選んでいます、しかし、実は自分で選んでいないとも言えるのです。何か謎かけのようですが、このことが分かると、販路が小さいということが如何に痛恨事であるかということが分かります。

分かりやすい例でいきましょう。自動販売機で缶ジュースを買います。サントリーの伊右衛門が飲みたいと思ったとしましょう。自販機で伊右衛門を探して買いますよね。確かに選んでいます。では、たまたま近くにあった自販機に伊右衛門ではなく、爽健美茶しかなかったとしたらどうでしょう? 相当こだわりのある人で無い限りは爽健美茶を買っちゃいますよね。

つまり、お客さんは自分で選んで買っているのですが、目の前にあるものから選んで買っているのです。本当の意味で、自分が1番欲しいものを選んで探して買う、ということはほとんどしてくれません。ですから、自販機に並ばない缶ジュースは、どんなに素晴らしい商品であろうとも、売れないのです。

このことは缶ジュースのような単価が低く、すぐに消費してしまうものほどその傾向が強いので、ゲームであるならば、近くのお店になくても探してもらえる可能性はまだ比較的高いです。しかし、そんなことをしてくれるのはいわゆるコアユーザーだけですよね。やはり、お店に並んでいないものを売るのは至難であると言わざるを得ません。

販売店舗とブランディング

自動販売機で缶ジュースを買うの図
Wiiはまだ1年目で、ソフトの数も少ないのですが、たくさん売れているので、店舗のど真ん中に大きく場所を陣取っています。逆にXbox360は隅においやられているのが現状です。
また、販路が小さいということは、ブランディングにも関わってきます。もう1度缶ジュースの例を出してみましょう。缶ジュースを買うときに、なんとなくあまり他所で見かけないものは、手に取り難くありませんか? コンビニにたくさん並んでいるもの、自動販売機でよく見かけるもの、そういった商品の方が不思議と安心感があって買いやすかったりする経験は、きっとあると思います。

これは信用なんですね。お客さんは経験則でお店に売れなさそうに扱われているものは、その商品に売れない理由があり、大切に取り扱われているものは売れている、つまり売れるだけの理由がある商品であることを知っています。

ゲームに置き換えれば、売り場面積を小さくしか取って貰えず、お店のはじに追いやられてしまっているXbox360は、お客さんにとって信用なら無い商品にうつるんです。

それはいくら250ものタイトルがあると言っても、XboxLiveが充実したサービスであると言ってみても、難しいんです。メーカーが自分の商品を良く言うのは当たり前です、お客さんの目はシビアに現場を見て判断してしまいます。

折角250ものタイトルをそろえていながら、あまりに厳しい現状。これを打開する方法はないのでしょうか?
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