DSドラクエ派生タイトルゲーム戦略

リメイクは今冬ですが、既にDSにはいくつかの、本編ではないがドラクエの名前を冠している、いわゆる派生タイトルが発売されています。ドラゴンクエストモンスターズジョーカーや、スライムもりもりドラゴンクエスト2などです。ドラゴンクエストモンスターズはゲームボーイ、スライムもりもりドラゴンクエストはゲームボーイアドバンスから続くシリーズで、どちらも任天堂携帯ゲームハードにおける、低年齢層を中心としたドラクエのマーケット確立に成功しています。

しかし、派生タイトルの中で最も注目したいのは、2007年6月21日に発売されたいただきストリートDS(以下いたストDS)です。いただきストリート(以下いたスト)はもともとファミコンで発売されたボードゲームタイプのゲームシリーズで、厳密にはドラゴンクエストの派生タイトルではありません。ですが、いたスト、ドラクエともにゲームクリエイターの堀井雄二氏が手がけていることもあり、今ではドラゴンクエストのキャラクターが登場するようになっています。

DSで発売されたいたストDSにはドラゴンクエストのキャラクターだけではなく、任天堂のスーパーマリオに登場するキャラクターが共演する形で出演しています。いたストDSのDSは、実はDRAGON QUESTのDSUPER MARIOのSなんですね。DSのゲームユーザーにドラクエを知ってもらうには最も上手な手段であると言えるかもしれません。

DS以外の子供向けドラクエ戦略

ドラクエ3談義の図
ドラクエと言えば、もともとは子供達にこそ大人気のゲームで、発売されると小学校ではドラクエの話題でもちきりでした。
さて、もう1つ、ドラクエのマーケティング戦略で大きな方向性が見えている点があります。それは年齢層です。先ほどお話したとおり、ゲームボーイやゲームボーイアドバンスなど、携帯ゲーム機では低年齢層向け展開をしていましたが、ドラクエ9のDS進出と同時に、子供層の取り込みへの積極的な動きがますます見られるようになりました。

そのひとつが、アーケードで稼動しているドラゴンクエストモンスターバトルロードです。ムシキングやラブ&ベリーなどで子供向けに成功しているカードを使ったゲームで、アーケードと言っても、ゲームセンターだけではなく、スーパーやデパートなどにもよく設置されてあります。ゲーム中や公式ホームページの文字を1つとってもできる限りひらがなを使い、漢字には振り仮名をふるというように、低年齢層を強く意識したつくりになっています。

また、2007年7月12日に発売されたドラゴンクエストソードなども、ドラゴンクストモンスターバトルロードのような完全な低年齢層向けではないものの、リモコンを剣に見立てて振ることで敵を倒すという、幅広い層に分かりやすいゲームに仕立ててあります。

もともとドラクエシリーズは、子供達の圧倒的支持を得てスタートしたゲームでした。私も小学生の頃にはドラクエを買う為にゲームショップに並んだのを覚えています。ゲームが複雑に、そして高価になっていく中で、失いかけた子供層をDSのドラクエ9でもう一度取り戻す、そういった展開の布石が着実に打たれているように感じます。

この新しいマーケットを作ろうという強い意志が感じられるリリース戦略は、他のサードパーティのお手本になるかもしれません。