Blu-rayDiscはDVDを超えたか?
5月26日、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(以後破)』のBlu-rayDisc(以後BD)が発売された。BDはハイビジョンテレビの普及によって徐々に存在感を高め、前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』、マイケル・ジャクソンの幻のコンサートを追った『This is it』が好調に売上を伸ばしている。
いよいよBDはDVDを超す存在になりえたのだろうか?
今回の記事のポイントは三つ。
一つ、PS3のBDプレイヤーとしての役割について。
二つ、BDによる3D映像は普及するのか?
三つ、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の出来栄えは?
PS3で観るBD
BDプレイヤーとしてもまだまだ第一線で活躍出来るPS3。 |
最新のプレイヤーは「映像をより美しく」などの機能が備わっているが、PS3の映像はデータに忠実でクセがない。
しかしBD-Jの実行が速いため、最近の凝ったメニューが採用されたBDなどであまり待たされることがないのはかなりの利点と言えるだろう。
近年急速にBDタイトルが増加し、コレクターからは嬉しい悲鳴が上がってきている。
もともとBDは「DVDより高品質なものを」というコレクター要素が強く、BDユーザーはDVDをレンタルで視聴する層より、パッケージの購買意欲が高い層が多いと言える。
もちろんDVDに比べて画質は飛躍的にアップし、より密度の高い映像が記録可能だし、音声についてもDVDで採用されているものよりぐっと高音質なものが収録されている。
地デジの普及で、消費者がハイビジョン(以後HD)画質に慣れてきたことも、BDが好調である大きな要因として挙げられる。
そういう意味で、PS3ユーザーにとっては発売以来大きな反響を得ている『torne』の存在も大きいだろう。気楽に視聴・録画出来ることにより、地デジが身近なものになって来ている。
また、『torne』は同地域の『torne』ユーザーが録画予約しているタイトルをランキング形式で見ることができるが、上位の大部分をアニメが占めていることからも、ゲームユーザーがアニメなどのコンテンツに強い興味を持っていることがわかる。アニメは今の所、BD普及のキラーコンテンツだ。
某「ブルーなレイ」のキャンペーンでもわかるように(しかしあのセンスはひどいと思う)、安価なものであれば2,500円で購入出来るソフトも多い。特にBDとDVDがセットで4,990円で販売されていたり、DVDからBDへの橋渡し的な状況はどんどん進んでいる。
そして次のステップが3Dだ。