次世代アンプのスペック表の見方
ちょいと家電好きな家庭なら、すぐにHDMIは4つくらい埋まってしまう。音の豪華なHDMIセレクタと思えば激安。 |
旧世代アンプであればD端子の接続数、光デジタル(オプティカル・同軸)の接続数が自分のAV家電をカバーできるだけ充実している必要がある。
次世代アンプであればHDMI端子の数だ。
今回は次世代アンプに絞って解説するので、HDMI端子の数のみを考えていきたい。
最近販売されているAV家電の多くにHDMI端子がついている。
それを接続するためにはTVにHDMI端子が多くついている必要があるが、HDMIセレクタという製品で拡張することも可能だ。
これは複数のHDMI信号を一つのHDMIにまとめることが出来る製品で、D端子やコンポーネント端子のものも存在する。
しかし、これ、実は意外に高価なのだ。
D端子までならたいしたことはないが、HDMIのものとなると1~2万円ほどする。
だが、HDMI対応の次世代アンプはHDMIセレクタの能力も備える。
高級アンプは必ずしも必要ではない
今回紹介するヤマハAX-V465は定価49,800円、実売40,000円ほどで4つのHDMI端子を一つにするHDMIセレクタとしても使え、もちろん最新の音声フォーマットにも対応する。初期投資を抑えるならこれに2つのフロントスピーカを接続するだけでも擬似的なサラウンドを実現可能だし、5つのスピーカにスーパーウーファーを接続すれば立派な5.1chの再生環境が自分のものになる。
PS3用タイトルのほとんどのパッケージに書いてある「5ch」という文字が、もう無関係ではなくなるのである。
ただし高級アンプに対して省略されている点もあるので、購入前にはしっかり確認したい。
例えば7.1chには直接対応しないので、サラウンドバックスピーカを設置したいのであれば、他にパワーアンプが必要になる。
また、高級アンプにはSDの映像ソースをアップコンバート出力する機能があるが、当機には搭載しない。
4月下旬にはそれらに対応するAX-V565も発売されるので、興味がある人は要注目である。
もっとも、DVDならばPS3の強力なアップコンバートが期待できるので必要ないかもしれない。
今回は実機をお借りしたので、早速接続してみた。
エントリー向けのAVアンプの実力を見せてもらおう。