多くのユーザーにとってPS2はまだまだ現役であり、面白い作品も数多く発売され続けている。WiiとPS2のマルチタイトルでPS2のほうが圧倒的に売れるというケースもあるようだ。
今回は「ちょ、これ、もう次世代機とかいらないんじゃね?」と思えてしまうようなPS2超大作を紹介しよう。
カプコンから10月27日に発売された『ゴッド オブ ウォーII』がそれである。
クリエーター大絶賛
『ゴッド オブ ウォーII』 |
海外ではゲームファンなら誰でも知っているほどの超有名作だが、残酷描写があることなどから日本での発売が見送られていた。
それにもかかわらず国内でも一部の熱狂的なファン(いわゆる洋ゲーファン)やクリエーターから注目を浴び、国内発売を熱望されていたタイトルでもある。
そんなタイトルが2005年、カプコンによるローカライズを受けて発売された。
当時は注目度もあまり高くなかったが、今回続編である『ゴッド オブ ウォーII』の発売を前に廉価版として再パッケージ販売したところ売り上げが伸び、多くのユーザーの知るところとなったのである。
筆者も廉価版の初代でこの作品をプレイしたのだが、一言。
まいった。
あまりにも爽快で多彩な攻撃、目を見張る演出、遊び手の想像力を超えた展開…明らかにゲームとして得られる超一級の手応えがそこにあった。
アクションとしてはオーソドックスといえるだろう。むしろ日本のデベロッパーが開発したかのような丁寧な作りで、あえなく敵に倒されても直前からやり直せたり、ロード時間がほとんど感じられなかったりと、痒い所に手が届く仕様である。
数度続けてゲームオーバーになった後に「難易度を下げますか?」と聞かれたときにはちょっと涙が出た。
しかしプレイ中の演出、ステージから感じられる類まれな発想力などはおそらく国内クリエーターでは出てこない類のものだろう。
「そこまでやるか」と言うような過激で残忍な演出も含め、ただただ圧倒された。
それは初めてプレイステーションというゲーム機に触れたときの驚きに近いものがあり、僕はとりつかれたかのようにクリアまでプレイした。
そして待望の『ゴッド オブ ウォーII』が発売されたのである。