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ソニーのイメージ戦略にPS3の影を見る(2ページ目)

店頭販売のみ、という触れ込みでPSPとの親和性、上質さをアピールする新ブランド「PLAYSTATION Signature」。そこにはPS3へ向けてのイメージ戦略がある?

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

今流行の中~高価格帯のヘッドフォン

 
本皮のキャリングケースが付属するあたり、高級感も抜群。
「モニタ音質」を目指したと言うMDR-EX90SLは、発売当初から品切れが続いた人気商品。今や20,000円を超すヘッドフォンもかなり売れている中、価格的には12,390円と、それなりに手が出やすい価格帯。

実はこのところiPod人気もあって、高価なヘッドフォンがかなり売れているようなのです。携帯音楽プレイヤー付属のヘッドフォンがチープな作りである事が多く、さらに良い音を求める人たちが手にするのが高機能ヘッドフォンだということでしょう。

そんな中このMDR-EX90SL。タイプ的にはカナル型と言って、耳栓のように耳に詰め込むタイプとなります。
カナル型は外部の音をある程度排除して、なおかつ音漏れも軽減できると言う効果があり、携帯音楽プレイヤーのように屋外で使用するもので特に人気が高いものと言えます。

が、MDR-EX90SLはカナル型とは言え特殊なタイプで、外の音もかなり聞こえますし、一般的なカナル型に比べて音漏れもかなりあります。
聴いてみるとわかりますが、製品として一般的なカナル型とはアーキテクチャ自体が違うようです。カナル型でありながら、オープンエアー的な解放的な音場を感じることができます。

しっかりとした音圧があり、低音から高音までバランス良くカバーされています。ソニー製品らしいドンシャリ感も感じますが、音の再現度と聴きやすい音作りのバランスは非常に良いのではないかと思います。

 
アルミの削り出し部分に輝くSONYの文字。「PLAYSTATION Signature」の品ではハウジング部分に「△◯×□」のロゴが入ります。
…と、素人なりに頑張って評価するとこんな感じでしょうか。
音漏れと雑音の軽減を目的に選ぶとまったく期待はずれに終わるでしょう。しかしカナル型とインナーイヤー型の中間として捉えれば、価格以上の高音質を味わえると感じました。


店頭販売のみ、という「ブランド作り」にどれほどの意味があるかは疑問を持ってしまいますが、PSPを「大人のためのもの」と言う存在にするためにはそう言ったイメージ作りも必要なのかもしれません。

ゲームで遊ぶだけではない、大人のためのガジェット。

そういうイメージ戦略の中に、もしかしたら「PS3も大人のための家電だから高級品なんだよ」という刷り込みも含まれているのかも知れませんね。
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