さて、この『鋼の錬金術師』がPS2でゲーム化されました。PS2オリジナルストーリー、オリジナルキャラクターを引き連れての登場です。もちろん原作のキャラクターも登場し、物語を盛り上げます。
ストーリーは丁度今、テレビアニメが差し掛かっているあたりの、テレビでは語られなかった物語という扱いのようです。オリジナルキャラクターのデザインもシナリオ監修も原作者の荒川弘氏が手がけているということもあり、内容のほうは安心できるクオリティーになっています。
ゲーム内容はアクションRPG。主人公エドワードを操作し、画面上に現れる敵キャラクターを倒していくというものです。敵を倒していくことで経験値を入手して、経験値が一定数に達するとレベルアップしてエドワードがさらに強くなるという取っ付きやすいシステムになっています。
ただし数々のシステムが『鋼の錬金術師』らしさを演出しているのでそれらを紹介してみましょう。
■マップ上のあらゆる物を練成できる!
画面上にあるあらゆる物、椅子、街灯、看板、ゴミ箱などなどを錬金術で練成することができます。たとえば看板は剣、大きな看板が大砲など。練成に時間をかけると他のものにも練成できたりするのでバリエーションもかなりあります。
エドワードの装備する武器、アルフォンスの装備する武器、戦闘を助けてくれるアイテム、装備はできないがその場で使うことによって威力を発揮する兵器などなど。その場にあるものを練成して戦闘に使う、という原作でもよく見られるシチュエーションを自分の手で再現できます。
■エドワードと一緒に弟アルフォンスも戦う!
全身が鎧で生身の体を持たない巨漢、アルフォンスが常にエドワードの後ろを付いてきています。劇中でも二人はほとんど行動を共にしていますし、二人の固い絆も重要なテーマ。このシステムはその特徴をよく表しているといえるでしょう。
プレイヤーはエドワードを操作しながら、アルフォンスに簡単な指示を出すことができます。また、アルフォンス用の武器を練成して持たせることも可能。
またアルフォンスは一定のダメージで戦闘不能になってしまいます。彼は多少のことでは死なないので、ゲーム中でもしばらくすると復活します。ですが、エドワードがアルフォンスを練成することですぐに復活させることも可能。これも原作のエッセンスを生かした面白い要素と言えるでしょう。
■豪華なアニメーション!
アニメのゲーム化、ということでゲームの中にも豊富にアニメーションが収録されています。ゲーム用のオリジナル映像がテレビ版と同じスタッフで製作されているというだけあってそのクオリティーは素晴らしく、新作OVAを観ているような感覚です。