『桃鉄』が『桃鉄』たる最大の特徴。それはシリーズを通して登場する魅力的なキャラクター。その中でも貧乏神です。
乏神は「誰かが目的地に到着したとき、目的地から一番遠いプレイヤー」のところにやってきて、考え得るありとあらゆる邪魔をしてきます。所持している物件を勝手に売ってしまったり。勝手に他のプレイヤーの物件を増資してしまったり。勝手にカードを購入してきたり(価格2倍)。勝手に割に合わないミニゲームをさせられたり。
そして貧乏神の真の脅威は、さらに厄介な貧乏神に変わってしまうことです。キングボンビー、ハリケーンボンビーの2種類は壊滅的なダメージを与えてきます。他に小額なお小遣いを毎回要求してくるミニボンビー、カードをくれたりと唯一プレイヤーを助けてくれるボンビー・モンキーなどがいます。
これに変化したらある種の諦めが必要かも。現金をごっそり持っていかれるわ、カードを捨てまくるわ、勝手にハワイなどに飛ばすわ、もう散々。
ものの数ヶ月で「現金が尽きる」→「代わりに物件を売られる」→「物件も底を尽き借金地獄」という本物の社長なら首を吊りかねない事態になります。
ある場所で購入できるメカボンビーを持っていれば戦ってくれます。必ず勝つとは限りませんが数少ない自衛手段なのでとても重要。
今回初登場、超ウルトラ大迷惑な貧乏神。所持している物件を次々に吹き飛ばしていくんですが、なんと近くにいるプレイヤーも巻き添えを食ってしまいます。これといった自衛手段もないので一目散に逃げるしかないのです!
可愛らしい見た目どおり、貧乏神のスケールダウン版。とはいえ毎月のように数百万円せびる姿はなんだか恐ろしいものがあります。
これらの貧乏神が『桃鉄』を他にないユニークなゲームにしています。キングボンビーに取り付かれたら急転落! もあります。なので貧乏神対策は磐石にしておきたいところ。この辺のゲームバランスが絶妙で、常に一発逆転もありうるスリリングな展開を生み出しています。またレスポンスが抜群に良いのも手軽に楽しめる秘訣でしょう。さすが回を重ねているだけあって操作関係は練られていてストレスがたまりません。
僕はこのゲームをボードゲームの決定版として広くお勧めします。さて、そのお勧めポイントとは!?