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会場のど真ん中でずっしりと構えていた『eye toy』のブース。
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頻繁にダンサーたちがブースを盛り上げ、『EyeToy』が体を使うゲームであることをアピールしていました。さーて、欧州では80万本を越す大ヒット作と言われる『EyeToy』。このタイトル最大の特徴は「USBカメラでプレイヤーを映してプレイする」と言う点です。
言葉だと伝わりにくいと思いますが、順を追って説明しましょう。
『EyeToy』とは切っても切れないUSBカメラ。これはプレイヤーの真正面に設置することになります。試遊台ではモニターのすぐ下に取り付けられていたので、ご家庭でもおそらくテレビ画面のすぐ前か上あたりに設置することになるでしょう。このカメラでリアルタイムに撮影される自分自身がプレイヤーとなります。ゲームによってはかなり激しく動くことになるので、場所はしっかりと確保したいものです。
『EyeToy』のゲームでは、画面上に映し出された自分の姿がプレイヤーキャラクターになります。わかりにくいと思いますがこんな感じ(↓)です。
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画面に映し出された自分に向かって敵キャラクターが攻撃してくるのを、実際に手を動かして攻撃したりします。上の画面では右上に出現した板を「アタァ」とばかりに叩き割っております。
ゲームの中に自分が入ってしまったような不思議な感覚。画面の上下左右から襲い掛かる小さな敵キャラを、画面の中央の巨大な自分が手を動かして退けます。おそらくは撮影した画像の動いた部分に「攻撃した」という判定があるのでしょうが、技術的なことを意識しなくても「自分の手で敵を倒す」という単純明快さが魅力的です。
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さて、タイトルとしては非常に魅力的で、ゲームしながらダイエットなども期待できそうな内容です。ゲームもミニゲーム的なものが数種類あり、気軽に楽しめそうなものばかりでした。
気になるのは日本の住宅事情です。ある程度の場所が必要なゲームですので、遊びたくても遊べない人がいるかもしれません。しかし、過去に『ダンスダンスレボリューション』が大ヒットした経歴を考えても、ゲームが魅力的であれば場所は何とかしてしまうものなのかもしれません。
家族の誰もが気軽に、体を使って遊べるこのタイトル。家族のために、接客用にこういったタイトルは重宝しますね。そして「ゲームの中に入り込んでしまう」という今までにない操作方法は、これからの可能性を強く感じさせてくれます。今後の展開にも注目したい1作です。