■ミッションとボク |
ゲームの基本は、世界を飛空挺で飛び回ってミッションをクリアしていくというものである。この世界には映像が記録された映像スフィアというのがあり、当面はそれを集めて回るのが主なミッションとなる。 中には前作をクリアしていないが今作が気になるという人もいるだろう。前作をプレイしていなくても楽しめるかどうか。結論を言えば答は「NO」である。悪いことは言わない。今ならベスト版で安く購入できるので前作を遊んでおくべきだ。前作をプレイした人ですら、どっぷりと楽しみたいならもう一度クリアしておいたほうがいいくらいだ。 前作で行けた場所は序盤からホイホイ行ける。そこで前作にも登場したキャラクターが多数登場し、その後の生活を語ってくれたりする。筆者には全然覚えがないようなキャラクターでも語ってくれる。つまり前作を遊んでいるのは最低条件なのである。 ミッションはどれも短めで数十分から数時間で終わる。その中で懐かしいキャラクターに会い、前作を回顧するのはなかなか楽しい。前作をプレイした人ならば、とりあえず多くを期待せずにプレイすれば楽しめるに違いない。 |
■戦闘とワタシ |
さて、人によっては馴染みがないであろうATBだが、やはり良く練られていて好感が持てる。ダレがちな戦闘もスピーディーに進むし、強敵とのバトルはかなりスリリングだ。 ただし初めてATBを体験するプレイヤーは難儀するかもしれない。次の行動を考えながら素早く入力しなければならないので、手先に自信がない人はやや訓練が必要かもしれない。 そして、ドレスである。 ドレスというのはつまりジョブのようなもので、ジョブとはつまり戦士、とか魔法使い、とかいう分類である。 ユウナたちは戦闘中でもそうでなくても好きなときにドレスを着替えることが出来る。つまり戦士だの魔法使いだのの能力を適宜切り替えて戦うことが出来るのである。そして着替える(=ドレスアップ)時にはやや冗長なお着替えムービーが流れる(オフにすることも可能である)。 戦闘中に着替えるというのがいまいちピンと来ないのだが、場合によってはいろいろ特典も付くらしい。その辺は攻略サイトで勉強したほうが良いかもしれない。 |
■装備とか成長とか |
前作のスフィア盤に代わるリザルトプレートというものがあり、ミッションなどでいくつも入手することが出来る。このリザルトプレートを装備し、さらにドレスフィア(…)というスフィアをセットすることでドレスアップが可能になる。 毎回システムに趣向を凝らすこのシリーズだが、今回も変わっている。何せ武器や防具がない。着替えると装備も全部替わってしまうからだろう。その代わりリザルトプレート自身にいろいろ付加価値があり、これとドレスフィアの組み合わせ、そして特殊効果が付加されたアクセサリを選ぶあたりはなかなか面白い。長所を伸ばすか? 短所を補うか? といったあたりが今回の肝である。 さらに、着ているドレスフィアに様々な能力があり、戦闘で得られるポイントで能力を獲得していくことにより成長する。ドレスの能力を引き出して成長、というあたりに今作のドレスへの執着が伺える。 |