■踊るよ踊る |
なんとなくいやな予感がしつつゲームスタート。タイトルバックはなんだか前作の雰囲気を受け継いでいるっぽい。そして最近のRPGらしく最初にムービーが流れるわけだが。 ユウナが、ステージの上で、ドレス着て、歌って、踊っています。 筆者は思わず二度見してしまった。「お?…おお?」という感じである。なんだか自分の家だと思って気分良く「ただいまー」と玄関をくぐったら隣の家だったような意外さである。 そのあまりの変貌振ぶりに口をあんぐりとあけていると、唐突にステージ上で戦闘開始である。つまり敵はユウナである。多分このユウナは偽者ユウナだからして倒さなければいけないのである。倒さないと話は進まないのである。 話においていかれながらも頑張って戦闘する。ATBは昔の『ファイナルファンタジー』で慣れているのであまり戸惑わずにすんだが、きっと『ファイナルファンタジー10』しかやったことのない人は少し難儀することだろう。アイテムを選んでいる間でも敵が待ってくれず攻撃されてしまう。オプションで「ウェイトモード」というのに替えることが出来るので、とりあえず替えるのをオススメする。 そして次の驚きがアレである。ドレスアップというシステムである。 |
■歌って踊れる召喚士になりました |
偽者ユウナを倒すと本物のユウナの登場。このあたりの演出はある意味必見である。おじさんは赤面することしきりだった。そして追い詰めた偽者たちとの戦闘が始まるのだが、途中でドレスをチェンジしろ、と言われる。言われたとおりユウナを歌姫にしてみる。 画面がキラキラ光る。ユウナがポーズを取る。ユウナの服がはだける。見る見る間に青紫色のドレスに換わる。ユウナがポーズを取る。 …なんだコレ。 正直、見た瞬間に固まった。これではキューティーハニーである。魔女っ子メグちゃんである。美少女戦士セーラームーンである。筆者の育った環境で変身といえば宇宙刑事ギャバンであり仮面ライダーであるからして、これはとんでもない違和感を感じたとしてもやむを得ないのである! 筆者はこの違和感にとりあえず笑った。うけた。既に前作の面影など微塵も感じていなかった。なんだか辛気臭い感じすらした前作に比べ、今作はなんだかムヤミに明るい。押し付けがましいくらい明るい。 シリーズ最新作を発売するごとにガラリとシステム、ストーリーを変えてくることで有名な同シリーズ。いかに初の純粋な続編とはいえ、同じシステムに続編っぽいお話をのせてくるだけでは飽き足らなかったのである。だからって! とは思ったが、これがまた意外と楽しめたりするのである。 |