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新作・中古ゲームレビュー 第4回 こんなゲームはどうですか?(2ページ目)

ちょっと気になる新作タイトルからかなり古めの中古ソフトまで! 今回紹介するのは話題の新作『ANUBIS』、定番歴史シミュレーション『信長の野望 嵐世記 WITHパワーアップキット』!

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

スタートボタンを押すと無重力だった
ゲームを始めると東京ゲームショウで見ることのできたムービーが流れます。ゲーム中のエッセンスを詰め込んだ映像で非常に完成度の高いものです。が、ゲーム中の大事なシーンがことごとく収められているので新鮮な気持ちでプレイしたい人はあえて観ないのも手かも。

ゲーム序盤からなかなかハードなストーリー展開が続き、戦闘シーンとアニメーションを繰り返しながら話が進みます。最初はわけがわからず適当にボタンを押していても勝てますが、徐々にテクニックが必要になってきます。今回重要なテクニックは「掴み」。近距離の敵を○ボタンで掴む事ができるのですが、これが要所要所で必要になります。

敵を掴んで盾にしたり、振り回したり投げつけたり、或いは武器にできそうなものを掴んで攻撃に使用したり。その用途は多岐にわたり、『ANUBIS』を特徴付けるシステムの一つになっています。

ゲームは前作より難易度的にやや上がっている印象を受けましたが、何度でもその場でコンティニューできるので、根気強く挑戦すればクリアできるでしょう。最初に難易度を選べるので、自信がなければEasyを選択しておきましょう。


続編として
続編としてパワーアップしている点は、まず演出です。以前は3DCGで表現されていたイベントシーンがアニメーションになっています。個人的にはこちらのほうがより自然に感じました。

小島監督の作品でアニメーションを挿入しているゲームは結構多いのですが、『スナッチャー(コナミ 年月発売)』『ポリスノーツ(コナミ 年月発売)』そして近作とも、アニメーションシーンの色調が気になりました。何故かどの作品もアニメーションのシーンになると白色が極端に強く、全体的にぼやけたような印象。あくまで加藤個人の印象ですが、最初の頃は少し気になりました。

肝心のゲーム性はというと、これはもう『Z.O.E』の正当な続編という感じ。照準の合っている敵を中心にした移動方法で、前作をプレイしていなくても適当に動かしていればそれっぽく戦えるのがポイント。ただし、それなりに高度な操作を要求される場面も多いので基本操作を学べるチュートリアルはしっかりこなしておいたほうが良いでしょう。覚えるべき事はやや多いですが、慣れればとても気持ちよく戦えます! これは前作から定評のある操作性のおかげでしょう。

肝心のボリュームですが、短さで問題だった前作と比べてどうかというと、実はそれほど変わりません。やはり短い。ですが、このゲームは本編が終わったところから始まります。山のようなやり込み要素! ミッションクリア型のモード、コナミの往年の超名作シューティングのオマージュ的作品『ゾラディウス』、オービタルフレーム同士で対戦ができるVSモードなどなど! 「もうボリューム不足とは言わせない」という意気込みが感じられる充実ぶりです。

逆にいえば、ゲームとしてのボリュームをオマケ要素につぎ込んだ分、本編が冗長でなく楽しめるとも言えます。演出面、ストーリー面で『ANUBIS』が気になる人、ゲームとして『ANUBIS』が気になる人、どちらの人も満足できるのではないでしょうか。
(C)2001 2003 Konami Computer Entertainment Japan.
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