フィールドから自然な形で戦闘シーンに流れ込み、最初の登場キャラアーロンと一緒に戦うわけですが、率直に言ってしまうと「ハードが変わってもやる事は一緒なんだなぁ」という感じ。ATBからCTBに変わった、と言われますがそんなに劇的に違いがあるわけではないですし、むしろ非リアルタイム性になったことで退化したような気分にもなります。
実際遊びこんでみればCTBならではの面白味もしっかりあるし、戦略性も増しています。ただそれは画面が綺麗になった、というだけで“次世代のRPG”と言えるだけの変化ではなかった。
厳しいことを言うようですが、ゲーム中は確かに今までにないリアリティーの中でプレイできるのに、戦闘のたびに「あぁ、そう言えばFFやってるんだ」と気づかされたような感じでした。
逆説的に言えば戦闘シーンはしっかりとFFの伝統を踏襲していた、と言えるかもしれませんね。
最初の戦闘を終えてからは怒濤のジェットコースター的展開が待っています。話の流れも見えぬままティーダは二転三転。状況把握出来てません。ユーザー完璧置いて行かれてます。
敵に襲われてみたり怪しいガスマスク集団に拉致されてみたり再び“シン”に襲われてみたり。気分は苛められッコです。「ハハハ…好きにしてくれよ」って感じです。とにかく何一つわからないので「ゲーム的にはこうだろう」という感じに進めてみます。
このへんで僕は「オイ…今回ひょっとしてハズレか?」という危惧を抱くようになります。何せ本当に話が見えない。個人的には一本道シナリオなのは全然構わないんです。下手にマルチエンディングで自由度をウリにしたあげく明らかに不完全燃焼なシナリオなんかよりよっぽど好きです。でも、だからこそ一本しかないシナリオは良いものであってほしい。
その点ですね、この時点でのFFはと言うと「シンって何だよ」「そもそもアーロンて誰だよ」「ティーダどこに行ったんだよ」「何で水中で息出来るんだよ!」とツッコミどころ満載だったわけで、水中での呼吸はラストまで理由わかんないんですけど、そこらへんはまぁファンタジーってことで。だって彼ら水中で喋りますからね。油断も隙もあったもんじゃありません。
でもその心配は杞憂(いらない心配)だったみたいです。ワッカに会ってから次第に展開が見えてくるからです!
ワッカはとてもいいやつです。何も知らないティーダにとても親切にしてくれます。その親切具合が若干あやしくもありますが。ティーダきっと身の危険を感じながら旅してたと思います。
あとワッカは水中を泳いでいても反り返った前髪が崩れません。多分超合金みたいな素材なんだと思います。後ワッカの攻撃の時の声がなんとなく勝俣っぽいです。もう一つ加えるならステータス画面で見られるワッカのイラストの笑顔が途方もなくあやしいです。何かイヤラシイ事を考えている笑顔にしか思えません。
僕はティーダの身を案じながら彼についていきます。いつか「俺…お前のこと…」とか言われるんじゃないかとヒヤヒヤです。
ヒヤヒヤしつつも後を付いていくと…。この後、初めて体験する“試練の間”、そして始めて会うユウナ。そう、ここからティーダの物語は加速していきます。
今回はここまで!
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