なぜ「ミルクホール」なのか
まず、古い建物にこの暖簾が素晴らしい。最初に遭遇したときはなんの店だかわからなかった。初めて中をのぞいたとき、満席で、ほとんどの人がラーメンらしきものを食べていたのだ。帰宅してネットで調べてみると、かつては喫茶店だったために「ミルクホール」という名前がついているのだそうだ。軽食のなかでもラーメンが人気となったのだそうだ。なるほど、看板をよく見れば「軽食・喫茶」とある。暖簾と看板が素敵な「栄屋ミルクホール」 |
店内のテーブルや椅子など、僕らが子供のころ、多くの飲食店が使っていたものだ。まさに昭和な店内。懐かしさがこみあげてくる。
これがラーメン 590円
お店の女性に「ラーメン」と注文。女性は厨房に「そば」と伝えた。おお、いいかんじだ。時刻はお昼前。先客は少なかったが、どんどん席が埋まっていく。比較的年齢が上のサラリーマンが多い。ほとんどの人がラーメンとおにぎりを注文。いちばん若そうなサラリーマンがラーメン+カレーライスのセットを食べている。これもうまそうだ。実に美しい「ラーメン」590円 |
ほどなくやってきたラーメン。実になんとも美しい。ほうれん草の緑色がなんだかうれしい。あっさりかと思って飲んだスープは意外にも油が多く、味はしっかりしている。細いストレートな麺をすすると、ああ、なるほどぉ、昭和のおいしいラーメンといったかんじである。たぶん、この椅子やテーブルのように味も変わらないんだろうなぁ。
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