芋坂で、JRの線路を渡る

谷中では、小学生の遠足と遭遇、しばらく一緒に歩くことになった。目指すのは芋坂。かつて、自然薯が取れたことからこの名前がついたそうだ。今、JRの線路があるあたり、かつては田んぼがあったようだ。そして、坂を降りたところに「羽二重団子」という江戸時代から続く、有名なお団子屋さんがあった。
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谷中側からJRの線路を越えたところにある「羽二重団子」

江戸時代から続くこの老舗の団子屋さんは、当然ながら上野戦争当日もここに存在した。その日、敗走する彰義隊がやってきて、槍や刀などを置いていき、野良着に着替え、変装して、日光へ向かって逃走したのだそうだ。

羽二重団子の展示

羽二重団子には、彰義隊ゆかりのものが店内に展示してある。誰でも入って見ることができるようだ。槍などといっしょに、官軍の砲弾というのも置かれていた。丸い玉である。そのほかにも様々な展示物があって、なるほど歴史のある老舗というかんじだ。
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店内に展示されている砲弾

せっかくだから、名物の団子も買ってみよう。

おいしいお団子!

店内で食べることもできるが、せっかくだから歩きながら食べよう。と、これが実においしい。あんこと醤油で焼いたものがある。どちらも美味。
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羽二重団子、2本で462円だった。

この羽二重団子は、彰義隊の話だけではなく、明治の文豪たちにも盛んに取り上げられている。夏目漱石や正岡子規の文章にも出てくる。最近では、司馬遼太郎の小説などにも登場している。そういった資料も展示されているので、ぜひのぞいてみたいお店である。

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