散歩の汗をスーパー銭湯で流す

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竹ノ塚駅東口の花壇にあった像。タイトルは「オカリナを吹く少女」。彼女がなぜここにいるのだろうか。
この散歩記事にはいくつかのパターンがある。ガイドである僕自身が散歩コースを考えて歩くケース、読者の方やある分野の専門家の方にコースを提案していただき、いっしょに歩くケース。そして、オールアバウト側からの提案というケースだ。プロデューサーEくんが登場する場合はこの最後のケースである。
たいていはEくんが散歩コースを考えてくる。
といっても、コースというよりもポイントだけを知らせてくることが多い。時にはスタート地点だけを知らされることもあり、僕にとって彼と歩くのはミステリー散歩のようなかんじである。が、今回は事前のメールで2つのスーパー銭湯の名前を聞いていたので、おおまかなコースはわかった。
そして、われわれは金曜日の昼前に東武伊勢崎線の竹ノ塚駅東口で落ち合うこととなったのだ。
実は最初の予定ではこの前日の木曜日に散歩をするはずだったのだが、雷雨という予報が出たために翌日にしてくれという連絡があり、きょうになった。Eくんは逢うなり、
「オレ、雷が苦手なんっすよ」
と言う。たしかに昨日はものすごい雷雨だった。僕はEくんの丸刈りの頭を指さしながら、
「雷はそういう頭に落ちるんだよ」
と言ってやった。以前から、夏なのにむき出しの丸刈り頭で散歩するEくんが気になっていたのだ。
「この頭は絶縁体だから落ちるわけないっす」
というわけのわからない会話から散歩は始まった。

道順はEZナビで検索!

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保木間氷川神社の前を通り過ぎる
さて今回の散歩も道順はauの携帯電話に付属しているEZナビにお願いした。実際、僕がガシガシ歩くようになったのは、このアプリのおかげだ。というわけで、ナビをスタート。最初の目的地であるスーパー銭湯「天然温泉 じゃぽん」までは1.9kmと出た。EZナビのおもしろいのは、最短距離で道を割り出してくれるわけだが、そういう道というのは古い道が多いのだ。近年造られた幹線道路ではなく、古い道を歩く楽しみもある。普通の地図ではわからないところもナビしてくれるのもうれしい。
と、やはり「竹塚神社」「保木間氷川神社」などの前を通っていく。
やがて日光街道に出て、それを越えると住居表示が「西保木間1丁目」から「保木間4丁目」になった。
最初の目的地はもうすぐだ。

公園や住宅地を過ぎていくのどかな道

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流山街道の途中にある「山王堀公園」。
先へ進むと地図とそれを解説した看板があった。山王堀公園へ続くこの道は「流山街道」といい、成田参詣へ行く道なのだそうだ。別名「成田道」ともいったとある。ほう、そういう古い道なのだ。こういう解説がなければ、ごく普通の道だと思ってしまう。とはいえ、千葉県の松戸市から流山市を通っている流山街道とは別のもののようだ。
さて、周りの景色が住宅地や畑になってくる。いよいよ目的地に近いぞ。そう思いながら歩いていると、Eくんが
「あった、ありました」
と指をさす方向を見ると、なるほど大きな建物が目の前に出現している。

さあ、次ページで

東武鉄道伊勢崎線の竹ノ塚をスタートし、「天然温泉 じゃぽん 保木間の湯」につかり、そこから「明神の湯」をめざし、JR常磐線の亀有駅まで9.3kmのコース。