「みなさんいい方でしたよ」と「肉のサトー」さん

「肉のサトー」さんのメンチカツ。150円。歩きながら食べることができる
「肉のサトー」さんのメンチカツ。150円。歩きながら食べることができる
最近、芸能人が街を散歩するテレビ番組が増えてきた。こういった番組で頻繁に取り上げられる街が谷中だ。そして谷中の定番といえば、歩きながらコロッケなどを食べるシーン。

というわけで、谷中のお肉屋さんにロケでやってきた芸能人の印象を聞いてみた。まずは谷中銀座にある「肉のサトー」さん。店頭には芸能人たちの写真やサイン色紙がずらりと並んでいる。この日も芸能人はいなかったが、テレビの取材クルーが撮影の準備をしていた。

人の良さそうなおばちゃんに何が名物なのかと聞けば、メンチだとのこと。店頭にはソースも置いてある。値段は150円だ。メンチをかじりながら、「ロケにやってきた芸能人で印象のよかったのは誰ですか?」と聞いてみた。おばちゃんは、うーんと考えながら「みなさん、いい方だよぉ」と無難なお答え。逆に、いやな芸能人はと聞けば、こちらもいないとのこと。

「ヨネスケさん、よかったねぇ」と「肉のすずき」さん

同じく谷中銀座、「元気メンチカツ」の看板がある「肉のすずき」さんへ。こちらのメンチカツは午後3時には売り切れるという人気商品。200円だ。ひとくちかじれば、なるほどと実感。たしかに旨い。

こちらの店頭にも芸能人の写真がずらりと並んでいる。同じ質問をぶつけてみた。お兄さんは「うーん」と絶句していたが、奥からオヤジさんらしき人が「ヨネスケさん、よかったねぇ」と言う。ほっほー。ヨネスケに一票だ。「それからね、鶴太郎さん」。なるほど、片岡鶴太郎のことね。「やっぱ、下町の庶民的な人がいいね。あ、あと道場六三郎さんね」。どんどん出てくるな。と、お兄さんがそこで気づいたように、「この槇原敬之さんはいい感じでしたよ」と写真を指さす。逆に、イヤ~な印象を持った芸能人はいないのかの質問には、「いないねぇ」ときっぱり。

「ゆうたろうさん、おもしろかったですよ」と「ヤマネ肉店」さん

よみせ通りまで出たら「ヤマネ肉店」があった。「名物コロッケ」という看板が出ている。店に入ると「揚げたてもありますよ」とお姉さん。ほう、うれしいねぇ。

揚げてもらっている間に、さきほどと同じ質問。今回はイヤなほうから。お姉さんは、うーんと考えながら「みなさん、いい方ですよ。偉そうにされている方はいなかったし…」。

では、逆に「印象がよかった芸能人は?」と質問すると「ゆうたろう」との答え。誰だろうと一瞬思ったが、「石原裕次郎さんの物マネの…」と言うので、わかった。とにかく、ロケ中ずっと笑わせてくれたそうだ。「あとは、中尾彬さんでしょうか。といってもロケではなく、実際に買いにこられているんですが」とのこと。以前、中尾彬はこの界隈に住んでいたそうだ。

というわけで、揚げたてのコロッケをかじる。50円。安い! おいしい! 味も芸能人の印象もお店ごとにずいぶん違うものだ。


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