散歩/昭和を振り返る散歩ルート

都電荒川線を歩く 三ノ輪橋~王子駅前(4ページ目)

東京で唯一残っている路面電車「都電荒川線」に沿って歩いてみた。まずは、荒川区内の三ノ輪橋停留所から王子駅前というかつての27系統部分。平坦で歩きやすいコースだ。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

荒川遊園地前

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停留所の前には「あらかわ遊園」がある。
このあたりまでくるともう車はたまに通るくらい。舗道も広くのんびり歩くことができる。
いろいろなお店などもあり、なかなか楽しみながら歩ける。
散歩というのは、不思議なもので、寄ろうかどうしようかと悩み、結局寄らなかった場合、それがいつまでも残ってしまう。
この停留所の先にレトロなパン屋さんがあったので、寄ろうかどうしようか迷ったが、結局寄らなかった。帰宅してから、やはりちょっと店内を見ていけばよかったと後悔した。

荒川車庫前

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いろいろなタイプの電車を見ることができる荒川車庫。
道がいったん狭くなり、その先には荒川車庫停留所がある。ここにいろいろなタイプの電車が待機している。また「都電おもいで広場」というのがあって、昔の車両なども見ることができるのだが、公開しているのは、土日祝日のみで、平日のこの日は開いていなかった。

梶原

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梶原停留所から雰囲気が変わる。ここから北区となる。
都電散歩のおもしろさは、その区間ごとの雰囲気が違うという点だということはすでに書いた。ここ梶原停留所から一気にその雰囲気が変わる。ずっと荒川区だった路線が、北区となるのだ。それまで広く、道の真ん中を走っていた荒川線が急に住宅街に隠れてしまうかんじになる。

栄町

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踏切を通り過ぎる電車。
このあたりから荒川線と併行する道がなくなってしまう。またあってもとても狭かったりするのである。しかし、しばらくすると再び広い通りに出た。JRの高架が走り、その先は王子駅であろう。学校帰りの高校生の集団と遭遇する。

王子駅前

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王子駅前の陸橋から停留所を出る電車を撮影。
王子駅前停留所というのは、荒川線の大きなポイントのひとつである。
かつて、荒川線は王子電気軌道という民間の会社であった。それを1943年(昭和18年)に都が買い上げ、都電となったのだ。かつては27系統と32系統の路線があり、それを統合して荒川線となった。
今回は27系統部分を歩いたのだが、とりあえずここ王子駅前停留所で終了とする。
実際はここから赤羽まで路線があった。赤羽といっても今のJR赤羽駅とは少し離れた場所に停留所があったのだが、こちらはまた別の機会に歩きたい。

小台~荒川遊園地前~荒川車庫前~梶原~栄町~王子駅前までの2.2kmのコース。



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