於岩稲荷田宮神社をお参り
以前、四谷階段で有名な「於岩稲荷」へ行った記事「四谷左門町から番町へ怪談の現場を歩く」を書いたが、それと同じ神社がここ新川にある。なぜ2つあるか。先にできたのは四谷のほうだ。もともと田宮家は四谷左門町にあった。
歌舞伎でヒットした「東海道四谷怪談」は、この「於岩稲荷」にお参りをしないとたたりがあるとされていた。それで上演の前には必ず出演者、スタッフがお参りをしていたのだが、劇場のあるところからは遠いという不満もあった。明治12年、四谷左門町の火事で「於岩稲荷」が消失すると、隅田川近くに移転していた田宮家の敷地内に「於岩稲荷」を移転した。この場所は新富座などに近かったので、役者たちは大いに喜んだそうだ。
ところが、今度は戦争で新川の「於岩稲荷」が消失。戦後になって、両方が再建したというわけだ。
静寂に蝉の声が響く「於岩稲荷」
住宅街のなか、「於岩稲荷」をなかなか見つけられない。地元の人などに聞いてやっとたどり着いたのだが、そこは蝉の声がこだますようなちょっとした森になっている。静寂の中、蝉の声だけがうるさく聞こえ、なんだか怖い感じがする。
四谷左門町のほうは、幟などが立っておりハデな印象だったが、こちらは地味である。しかし、地味な分だけちょっと怖い。
思わずきちんとお賽銭をあげ、ちゃんとお参りしなくちゃという気持ちになる。
お参りをしたら、なんだか気持ちも落ち着いてきた。
不思議なものだ。
お参りをして再び京橋駅を経て日本橋駅まで戻った。
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田宮稲荷神社