散歩/和む散歩ルート

ひとりでも楽しめる穴場の散歩スポット(3ページ目)

世の中そろそろバレンタインの準備を始める頃だが、そういう世間の動きとは無縁だ、ひとりで歩きたいという人のためにいくつかコースを用意してみた。ポイントはカップルに遭遇しないこと!

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

第3位 明治神宮を歩く

荘厳な気分になれる明治神宮を1人で歩く
初詣シーズンはあれだけ人がいたにもかかわらず、普通の日の明治神宮は人がまばら。いや、けっこう人はいるのだが、道幅が広く、どこまでも続いているので、少なく見えるのである。JR原宿駅から大鳥居をくぐっていくのもよし、小田急線の参宮橋駅から入るのもいい。

一歩この明治神宮に歩を進めると、周囲の広大な森に癒されるはずだ。大木などを眺めていると、歴史は縄文時代まで夢想できそう。自然の雄大さはキミの孤独を癒してくれる。

■最寄り駅 JR山手線原宿駅 小田急線参宮橋駅
■所要時間 30時間

第4位 亀有~四つ木

駅前でコミックのキャラクター両津勘吉像が迎えてくれる
亀有といえば、なんといってもコミック『こちら葛飾区亀有公園前派出所』であろう。駅前ではそのキャラクターである両津勘吉像が迎えてくれる。なんだか女性には無縁のこのキャラクターを見るとなんともなごむ。多趣味で破天荒な両さん、男としてこういう人生こそ楽しいのではないか。

そこからほど近い場所に、全長3Kmの曳舟親水公園はある。ここはもともと川だった場所を公園にしている。かつては舟が通る海上交通の場所だったそうだ。ここを辿る四つ木までの長い散歩コースである。子供たちが遊んでいるのをよく見かけるが、カップルなどはいない。

夏なら童心にかえって、今の残る小さな川でザリガニを探してみるのもいいかもしれない。

■最寄り駅 JR亀有駅
■所要時間 1時間半

第5位 本郷三丁目~駒込

この「かねやす」という店までが江戸だという意味
昔ながらの路地や井戸が残っている本郷界隈の散歩は人気のコースだ。とはいえ、あまりデートには利用されないので、マイペースで歩ける。樋口一葉の生家跡などは今も人が住んでいるため、静かに見学したい。

本郷通りには赤門がある。東京大学である。誰でも自由に入れるので、広大な東大の敷地を散歩するのもいいだろう。夏目漱石の小説などでも有名な三四郎池など見所もたくさんある。

足をのばし本郷通りを北上し、山手線駒込駅あたりまで歩くといい。最後は六義園に寄るのも手である。

■最寄り駅 地下鉄丸の内線本郷三丁目駅
■所要時間 1~2時間

番外編 山頭火になって歩く

男1人で歩くなら山頭火になるのもいいだろう
俳人の種田山頭火には誰しもあこがれのようなものがある。しかし、なかなか山頭火のような人生は送れない。そこで、そのゆかりの地を歩いてみるのはどうだろう。山口県防府市は、山頭火の生家があり、句碑、お墓などがある。

駅から案内板があるので、すぐに句碑、生家跡、お墓はわかるはずだ。
句碑にはこうある。

「雨ふる故里ははだしであるく」

なんとも物悲しい句である。思わず、靴を脱いで句碑の前を裸足でぐるぐる回ってみた。

■最寄り駅 JR山陽本線防府駅
■所要時間 1時間


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