散歩/和む散歩ルート

師走の下町で、人気の紫ビル・多慶屋を歩く(2ページ目)

年の瀬のアメ横から御徒町の多慶屋さんのビルをくまなく歩き、さらに昭和通を秋葉原まで。2006年12月30日午後4時に閉店となるアキハバラデパートに行ってきました。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

紫ビル、発見!

多慶屋外観
アメ横を抜けてすぐ、御徒町の駅近くにそびえ立つ多慶屋。目立ちます
お昼ごはんを食べて多慶屋に行く予定が、どこにしようかと迷っているうちに多慶屋に着いてしまった。それにしても紫色の建物は、一種独特な存在感がある。しかし、どこでご飯を食べようか。多慶屋の前の春日通りに再び戻った。

「どこかに穴場はないですかねぇ」

とEくんが言う。と、そのとき「DARK HORSE」という看板が目に入った。

「穴場かどうかわからないが、穴馬ならそこにあるよ」

と指さす。ショットバーかなにかかと近寄ってみるとカレースタンドである。まだお昼前で客はいない。ここに決めた。

下町のカレー専門店の味に唸る

ダークホース
上野御徒町にあるカレー専門店の「ダークホース」。苦味がたまらない大人のカレー
中に入ると、中年の女性が2名。入るといきなり、

「大盛りにしますか、普通盛りですか」

と聞かれた。なるほど、ここのメニューはカレーしかないのだ。僕は普通盛り(800円)、Eくんは大盛り(850円)にする。

「サービスですけど、チーズはどうしますか?」

もちろん僕もEくんもお願いした。あっという間に出てきたカレーは、実に美しい。こんなに美しいカレーを見たのは初めてかもしれない。別茹でにされたブロッコリー、ポテト、ヤングコーンが配置され、茶色のルーにシュレッダーチーズ、ご飯の上にはフライドオニオンを刻んだものがかけられている。 味わってみるとこれが初めて体験する味だ。苦味がある。それでいて、奥深い。アメリカンテイストのお店の外観からは想像できなかった味だ。

店内は狭く4席のみ。しかも、厨房が目の前。ここに下町のおばちゃんが2名。これがまたよくしゃべる。会話も食も進んで、あまりにもおいしいカレーなので、先にルーを味わって少しご飯が残りそうになると、

「カレーかけてあげようか」

と、さらにかけてくれるのだ。こういうサービスもうれしいね。ちなみに普通盛りが、普通のカレースタンドの大盛りくらいの量がある。カウンターにはらっきょとともにスモークタバスコというものが置いてある。これをかけて食べるとまた美味い。

精算すると、サービス券をくれた。3枚集めると半額で食べられるのだそうだ。これもうれしいサービスだ。お腹いっぱいになったところで、僕らはパープルビルと呼ばれる多慶屋に向かった。
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