西武線特急「小江戸」で本川越まで

小江戸と呼ばれる川越。狭い地域に名所が凝縮されていて、散歩者にもってこいの町だ
以前より読者の方から川越を散歩しようというメールをいただいていた。時期は夏。Nくんは「暑いので秋になってからにしましょう」と言う。その秋がやってきたのだ。

ナビゲーターは読者の東山拳氏。38歳、数年前に大手企業をやめ、今は自分でホームページ制作の仕事をしている男性である。とはいえ、Nくんもお姉さんがこの川越に住んでいるとのことで、川越には詳しいのだと胸を張っていた。前日、Nくんに待ち合わせの場所の確認をすると、

「西武線の本川越駅でお願いします」

と言う。東山氏の話ではJRの川越駅からとのことだったが……。まあ、いいか、東山氏に急遽、待ち合わせ場所が変わったことを伝える。

さて、当日。僕は地下鉄早稲田駅より高田馬場。ここから西武線の特急券を買う。特急は「小江戸」という名前だ。川越は小江戸とも呼ばれている古い建物や通りが残っている場所である。ああ、Nくんはこの特急に乗せたかったのか、心憎い演出だなぁ。そう思い、ホームで特急小江戸を待っていると、Nくんから

「ああ、間違えました。待ち合わせはJR川越駅にしてもらえますか?」

と携帯に電話。なにぃ、もうこれから特急に乗るところだよ。ったく。

「わかりました、じゃ本川越に向かいますが、10分くらい遅れます」

とのことだ。あとからわかったのだが、川越へのアクセスは川越駅(JR東日本川越線、東武東上線)、川越市駅(東武東上線)、本川越駅(西武線)と3つの駅がある。しかも、この3つの駅はとても近い。歩けば10分もかからない。散歩者にとっては、どの駅でもいいのだ。そんな感じで僕らの川越散歩はスタートすることになった。