散歩/グルメ・行列・銭湯の散歩ルート

小江戸「川越」、食べ歩き散歩(3ページ目)

本川越駅をスタート、喜多院、蔵造り、洋館などを見ながら、菓子屋横丁まで。最後はお菓子を買っては食べ、買っては食べの食べ歩き。ふー、おなかいっぱいの散歩でありました。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

喜多院から武家屋敷

シュールな看板。河童で恐怖をあおりこむ。近くに池や川はないのだが……
小さなリュックを背中にしょって、東山氏はスタスタ歩く。かなりの健脚のようだ。そのことを聞いてみると、東山氏は大宮在住で川越にもよく来るそうだ。しかも、「東京でしたら、新宿から上野はくらいは普通に歩きますね」とのこと。おお、やはりこういう人はいるのだ。僕も山手線内は普通に歩く。Nくんには申し訳ないが、やっと本格的な散歩者に出会うことができた。

住宅街には、お稲荷さんやお洒落なカフェが突然現れたりする。そして「喜多院近道」という看板が突然出てきた。川越大師喜多院は徳川家ゆかりの天台宗寺院である。その縁起は奈良時代にまで遡るそうだ。ちょっとした森があり、そこに「どろぼうばし」という看板がある。かつては丸木橋だったそうだが、いまはコンクリート橋にかけ替えられている。変わった名前の橋だが、こんな由来があるそうだ。

川越大師喜多院。徳川家ゆかりの天台宗寺院。その縁起は奈良時代にまで遡る
ここ喜多院は、江戸幕府の直轄地であった。ある盗賊が川越藩の捕り方に追われたが、この橋を渡って境内に入る。そうなると川越藩の人間は手が出せない。まあ、今の大使館のようなもので、治外法権なのだ。しかし、盗賊は寺男に捕らえられることとなったのだが、ここで祈りをささげ、真人間になった。その後、罪を許され、町の商家に奉公に出されたのだが、その後は罪を犯すことなく一生を終えたそうだ。

平日だが喜多院は結構な人がいた。古い寺院で、土産物を売っている休憩所なども実に味わいのある古さである。ここで少し休憩。何かを食べようかと思ったら、東山氏が

「ダメですよ。これから食べまくりの場所に行きますから」

とのこと。おお、ガマン、ガマン。
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