隅田川を渡り、「のらくろ~ド」を横目に見て進む

新大橋。隅田川上に架かり、今も昔も交通の要所
浜町公園の裏には隅田川が流れている。僕たちは新大橋を渡る。隅田川の水面は灰色である。橋梁には「新大橋の由来」というタイトルの鉄製のリーフレットが貼り付けてある。それによれば、新大橋が最初に架けられたのは元禄六年(1693)、今より下流に架けられたのが最初。大橋と呼ばれた両国橋の次に架けられたので、新大橋という名前になったそうだ。江戸時代には何度も流されたそうだが、明治になって鉄製の橋になった。「明治四十五年に架けられた」というつぶれかけて文字も橋梁にはあるが、その橋がいまここにあるわけではない。今の橋は昭和52年に架けられたのだ。

江東区森下にある「のらくろ~ド」。のらくろの作者、田河水泡氏にゆかりがある土地なので、できたらしい
おもしろいのは、リーフレットのひとつに絵が紹介されている。安藤広重の絵があった。あ、あの有名な夕立の絵だ。橋を渡る人たちが突然の雨に慌てている図。あの絵はこの橋だったのか橋を渡り、中央区から江東区へ歩を進める。ほどなく地下鉄森下駅が見えてくる。ここを右に曲がっていくと「のらくろ~ド」という商店街があった。商店街には漫画「のらくろ」のキャラクターがいっぱいである。Nくん会社へのお土産としてのらくろのラムネ菓子を買っている。親切な商店主が、この先に「田河水泡・のらくろ館」があると教えてくれた。寄ってみようかとNくんに言うと、

「やめましょう、まだ先は長いんで」

シーラカンスのオブジェ。なぜここにあるのかは判明せず……
と言う。あ、そうだ。このあたりが半分くらいか……。もっと来ているか。とにかくかなり疲れてきた。また橋がある。小名木川にかかる西深川橋である。ユーモラスな茶色い魚のオブジェがどーんとある。橋そのものは青く美しい。

すぐにもうひとつ川がある。仙台堀川である。しかし、この周辺には「芭蕉記念館」「深川江戸資料館」もあるのだが、寄れなくて残念。さらに先へ進む。