駅前で輝く両津勘吉像にふれる
亀有駅北口を出れば、両さんがお出迎え |
「次の散歩は“亀”つながりで亀有にしよう」
と僕はNくんに言った。
亀有といえば、なんといっても『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(略して「こち亀」)というコミックを思い出さずにはいられない。さらに、いつも同行してくれるオールアバウトプロデューサーのNくんは、僕にとって「こち亀」の両さんとイメージがダブる。
この人気漫画は『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されている。僕が高校生のときだから、もうかなり昔である。そして、今でも連載は続いている。この原稿を書いている時点(2006年9月13日現在)で、コミックスはなんと150巻も発売され、連載は30年続いているとのこと。そういう意味では広い年代に知られている漫画である。
大学を卒業して上京したとき、亀有というのは一度は行ってみたい場所だった。なにかの折にこの駅で降りたことがあるが、そのときもまずは、亀有公園前派出所を探した。実際にこの名前の派出所はないけれど、駅前にはちゃんと派出所があって、その外観などがちょっと漫画に似ているのを見て、「へえ」と思ったことがある。
ニュースで駅前に両津勘吉像ができたというのは知っていた。今回の散歩の最大の目的はこの像を見ることだ。北口を出ると、両さんはそこにいた。渋めの山吹色とでも言えばいいのだろうか、まったくの銅像である。さわってはいけないという注意書きもないので、ペタペタと触ってみる。肩を組んでみる。実に楽しい。
あ、きょうの散歩は午後3時から。すでに昼食は済ませている。さて、北口から駅を南口に抜けて、今回の散歩は始まった。
亀有から四つ木まで、約6キロの散歩。約3時間の行程。散歩のハイライトは亀有駅北口の両さん像。むしろそれと商店街をちょっと見て帰るくらいがちょうどいいかもしれない |