散歩/和む散歩ルート

北品川~天王洲アイル 海が見たい散歩

海を見ながら散歩をしようと旧品川宿から品川埠頭にむかった。たしかに海は見えたが、金網越し。向こう岸はお台場。こちらはコンテナ溢れる品川。表と裏を見せられつつ、計画通りにいかない散歩はまだまだ続く。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

品川宿から、昔は海だった方向に歩いてみる

北品川駅近く、八ツ山陸橋。名作「ゴジラ」で、ゴジラの上陸第一歩はこの八ツ山橋からはじまる
「次回の散歩は僕にまかせてください」

オールアバウトのプロデューサーNくんは、前回の散歩のときにそう言った。いつもは11時半に待ち合わせをするのだが、「今回は11時20分に北品川駅でお願します」と言った。京浜急行の北品川駅である。

東京の駅名の不思議に山手線の品川駅は品川区にはない、というのがある。JR品川駅は港区にあるのだ。もともと品川といわれたのは、この北品川駅のほうなのだが、おもしろいことに北品川駅はJR品川駅の南側にある。

つまり、旧東海道で有名な品川宿は、現在の京浜急行の北品川駅から青物横丁駅にかけての商店街あたりなのだ。実は以前、旧東海道を歩こうと日本橋から品川まで散歩をしたのだが、本当は北品川あたりまで歩かなければならなかったのだが、疲れてしまい、JR品川駅で終了してしまったことがあった。今回はそのリベンジである。これは楽しい散歩になりそうだ!と、家を出た。

左手に旧東海道、右手に北品川駅。往時のはなやかさを残したまま商店街がはじまる
地下鉄で向かっている途中にNくんから電話。少し遅れて11時40分になるそうだ。そうか、20分あるのか。僕は都営浅草線を西馬込まで乗ったりして、時間をつぶすことにした。が、電車に乗りすぎて、到着したのは11時50分。なんとも時間通りにいかない凸凹コンビである。

そして北品川の駅に降り立つと、なんとラッキーなことにお祭りの時期らしく、鐘や太鼓の音が聞こえてくる。品川神社の「北の天王祭」と呼ばれる祭りで、6月初旬に行われているそうだ。
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