スポーツ店でウォーキングシューズを買う
散歩がてらウォーキングシューズをサンコースポーツで購入。味のあるスポーツ店だ |
そこで、この商店街でシューズを買おうと思ったが、なかなか本格的なウォーキングシューズを置いていそうな店はなかった。しかし、商店街も終わりに近づいたところで、発見したのがスポーツ用品店である。名前は「サンコースポーツ」。店内は狭く、中年の女性が応対してくれた。
「あの、ウォーキングシューズが欲しいんですけど」
そう言うと、女性は無言で店内に置いてある子供用の自転車をどけて、そこから箱を出してくれた。履きやすいシューズだ。1万いくらかだというのをまけて、8500円だと言う。財布の中には4500円しかない。Nくんに4000円を借りて、購入する。
気さくなおやじさんで昔話に花が咲く。「この向こうのせがれは…」「俺が早稲田の学生だったときには…」 |
そんなことよりもご亭主は、Nくんが持っていたカメラに興味を持っている。しばし、カメラ談義。
「この近所にも今売り出し中のほら、だれだっけ」と言う。何人か名前をあげる。
「いやいや、裸の写真を撮る人で、奥さんが亡くなった…」
「ああ、荒木経惟さん。アラーキーですか」
「そうそう、この先の下駄屋のせがれなんですよ」
あ、そうだ。アラーキーは下町の下駄屋が実家だというのをどこかで読んだことがある。
「この先なんですね。いまもあるんですか?」と聞いたら、いま下駄屋はないそうだ。
「すぐこのむこうが、吉原の大門でねぇ」
ほう。なるほど。落語などに出てくる、吉原というのはこの近所だったのか。今度は、吉原を訪ねる散歩でもしてみようかと思った。まだ歩いたことのない人はぜひ足を運んで欲しい商店街である。
【参考までに 今回の散歩ルート】
早稲田を出発し、鬼子母神で降りる。鬼子母神から徒歩で東池袋まで。東池袋から再び荒川線に。荒川車庫、三ノ輪まで。 |
<関連リンク>
東京都交通局>都電荒川線
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ジョイフル三ノ輪