いよいよ、5月1日に開業を迎える、東京は文京区の東京ドームシティ新施設、『LaQua(以下:ラクーア)』。このラクーアには色々目を引く所が多いが、パッと見、驚かされるのは、施設に内包するアトラクションのひとつ、センターレス大観覧車『Big O(以下:ビッグ・オー)』。
文字通り、観覧車の中心軸がくり抜かれ、ぽっかりと空いたスペースをジェットコースターが突き抜けていくというこのデザイン。もちろん世界初である。でも、なんで"センターレス"なのか? ちょっと東京ドームシティに問い合わせてみましょ!
『各地のアミューズメントスポットで大きさを競うように観覧車を設置していますが、私たちはここにしかないシンボリックなものを入れようと考えました。そこで、ジェットコースターが突き抜けるダイナミックさを持ち、かつ敷地も有効活用できるこの大観覧車を選択したというわけです』
なるほど、ラクーアが建つのは東京のド真ん中。東京ドームなどを内包する東京ドームシティといえども、敷地確保は困難。そんな中、アトラクションとして欠かすことのできない観覧車とジェットコースターを、それぞれレイアウトするより、組み合わせれば設置スペースは少なし、インパクトも強い。
それに、今後次々と誕生するであろう観覧車のどれもが、ただ大きさのみ追求するのではあまりに芸が無い。そこで、ビッグ・オーはセンターレス大観覧車という形式を選んだわけですな。
■ちなみに全国の著名な大観覧車は……
ではここで、このビッグ・オーと、他の著名な観覧車のサイズや周回時間などのデータを比べてみましょうか。
ふむ。確かに直径の大きさでは、横浜の『コスモクロック21』。最高頂の高さでは『パレットタウン大観覧車』に軍配が上がりますが、でも、乗車時間そのものは、大阪の『HEP FIVE(ヘップ ファイブ)観覧車』も含め、そう大差無い。
ややそのサイズを下回る観覧車の乗車時間が変わらないということは、それだけキャビンの回転速度がゆっくりしているということなんでしょうね。