作道雅明プロが指導! ボディボードの選び方2
「初心者向けボディボード(長さ)の選び方」に続き、今回のvol.2では幅の選び方をレクチャー。完全オーダーのボディボードでない限り、基本的には長さによってボードの幅は決まってくる。ボードを立てたときに一番広い部分をワイデストポイントという。一般的には長くなると幅が広く、短くなると幅が狭くなる。とはいうものの、メーカーやブランドによって多少の差はあるので、自分にとってベストの幅をきちんと把握しておこう。ボディボード、幅の選び方
ボディボードの基本姿勢 |
ボディボードの上に腹ばいになることでベストの幅を導き出せる。ただし、ボードの上に直接腹ばいになると、どうしてもその長さや幅に身体のポジションを合わせてしまうということがあるので、最初はボードも何もない状態で、ただ床の上に腹ばいになってみることをオススメします。
新聞紙を広げて、その上に腹ばいになってみよう。ヒジをついて角度を90~100度くらいに保って、胸を反った状態(基本姿勢)を作ってみる。指は物がつかめるようにちょっとゆったりさせて、指と指の間にすきまが空くくらいにする。中指と薬指の間にボードの角がくるくらいがいいので、両手の指の間をマークしておく。次に、ヒジの位置よりも1~2cm外側の位置をマークしよう。そのマークした部分のアウトラインをつなぐと、自分にとってベストのボードの形がみえてくる。
- ノーズ幅
- ワイデストポイント
2.ノーズ幅
ノーズ幅 |
初心者にとって、ノーズ幅は先ほどチェックした長さが一番扱いやすい。右手の中指と薬指の間から左手の中指と薬指の間の長さを測っておこう。ボードの縦の長さはちょうどよくても、ノーズ幅が自分の指の位置よりもすごくずれているようなボードは避けた方が無難である。
ノーズ幅が狭くなるとボードが扱いにくくなる。例えば、ドロップニー(DK)用のボードは他の一般的なボードに比べて、わざとノーズ幅をせばめてひっかかりをなくすようになっている。これはボードの上でヒザ立ちになり、サーフボードに近いようなクイックな動きをするためだからである。また、逆にノーズ幅が広すぎると、ボードの浮力があるのでテイクオフはしやすくなるが、ノーズがひっかかってコントロールがしにくくなる。子どもを自分の前に乗せて、一緒にテイクオフして波乗りを楽しむというような使い方であれば、こういうボードを選ぶのもいいかもしれない。
3.ワイデストポイント
ヒジの位置がワイデストポイントになるように |
ボードの一番広い部分=ワイデストポイント(最大幅)はヒジの辺りにあるのが一番取り扱いやすい。特に初心者~初級者にとって、この位置が極端にずれているボードは扱いずらくなり、上達の妨げになってしまうので要注意。
ノーズ幅とテール幅に対して、ワイデストポイントが狭いとアウトラインが直線的になり、スピードを出しやすくなったり、広くなるとアウトラインが曲線的になり、回転性が良くなったりするので、自分のライディングスタイルが決まってきて、そのスタイルに合ったボードを選ぶ場合には、このことを基準に標準のものよりも広いものや狭いものをセレクトするといいだろう。