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JOB第2戦波崎カップ レポート

6/1(日)に茨城県波崎海岸で行われた「2003年度JOB第2戦波崎カップ」の模様をお伝えしよう! 今回はスクールの体験レポートもあり。

執筆者:うるの 加奈

6/1(日)に茨城県波崎海岸で行なわれたJOB第2戦波崎カップ、曇り一時晴れ、時々雨と激しく天気が変わっていた。
波は朝一番はセットで肩くらいのセットはロングライドできる波だったが、引きにかけてだんだんとサイズダウン。午後から再びよくなってセットで頭くらいのいい波が入ってきた。
コンテストのコンディションとしては、ここまでいい波での試合になることはめったにないから最高といえるだろう。

今回の試合は波乱万丈! 
小池葵プロがセミファイナルで敗退したのだ。メインラウンド3、クォーターファイナルと立て続けにARSを決めるほど絶好調だったのにもかかわらず。レディースでここまで高さのあるARSを決められる選手はなかなかいない。
それでもセミファイナルではリップ技があまり入れられず、僅差での敗退となってしまった。

ファイナルは小池プロを破った角田恵プロvsアマチュアの川越典子。
ロングライドのできるセットをつかんで、きっちりとスピンとエルロロのコンビネーションを演技した角田プロが、プロとしての実力を発揮して優勝。安定したライディング、演技が勝因となったようだ。

メンズも昨年のディフェンディングチャンピオン近藤義忠プロがセミファイナルで、清野浩之プロに敗れた。清野浩之プロは初のファイナル進出。

そして、弱冠15歳の榎戸輝アマがトライアルから勝ち抜いてファイナルへと進出。
なんとも素晴らしいARSを連発していた。
特に、セミファイナルで見せた高さのある完璧なARS……これを見た瞬間、背筋に電気が走り、周囲からは激しい歓声と拍手が上がる。
ボトムから一気にリップへと駆け上がり、そのまま高いエルロロ、そしてスピン……この一連の動作を一切スープにかかることなく、フェイスだけで完成させたのである。点数もジャッジ全員が9.0をマーク。
テイクオフからもっと深くボトムに下りて、そこからリップに駆け上がっていれば満点の10.0になったとジャッジからのコメント。ちょっとテイクオフから横に走ってしまったところで、マイナス1.0となったらしい。
それでも素晴らしかった!

ファイナルはセット間隔が長めになったが、風が落ち着いてきたのでロングラインドのできるいい波が入るようになった。
それをきちんとゲットし、スピードのあるライディングでスピンやエルロロを入れていた清野プロ。きっちりとインサイドまでつなげる演技を連発。
ところが榎戸アマも負けずと、インサイドまでつなげる演技で応酬する。そこで残り5分位の時、やはりここでもARSが飛び出した!
これが勝因となったようだ。初のファイナルで初優勝を遂げたのは15歳の新人、榎戸輝。
これからが楽しみだ!


注目の新人MENS優勝 榎戸輝アマ INTERVIEW




1987年10月12日生、B型、千葉出身
スポンサー/TOOBS,Redry,shop my
JOBは初参戦だったけれど、あんまり緊張しなかった。プロと戦って、プロの波取り、ポジション取りなどの実践を勉強しようと思っていたから、一緒に海に入っているプロから教えてもらおうという気分だった。それで緊張しなくて、自分のライディングが出来たのかもしれない。それと5/25の級別で優勝(3級)したので、勢いづいて調子よく飛ばせたし、リップ技のかけやすいいい波があったのも良かった。実はセミファイナルのARSが決まった時、うれしくて海の中でひとりで泣いてたんですよ。最近は全然ARSをやってなかったから、あんなに上手くいくとは思ってなかったから。


MENS第2位 清野浩之プロ INTERVIEW
東京出身
スポンサー/ムラサキスポーツ,モーレー,ハイドロテックフィン,フリュージョン,TOM T Jr,フリースタイル
JOBの大会では過去最高が第3位だったので、今回は初めてのファイナルに進出できたのがとてもうれしかった。今日は全般的に調子が良かった。どの試合でも3本をまとめることに意識して、技数を多く入れて高得点を狙ったのが良かったのかもしれない。それでもファイナルの相手がアマチュアで、プロのみんなからも「プロの意地を見せろ!」と声援を受けていたのに、負けてしまったのがとてもくやしい。


WOMENS優勝 角田恵プロ INTERVIEW
宮城出身
スポンサー/FUTURE,Shawnee,m-ing.,ディスティネーション,TIMEX,スケッチャーズ
今回は初めてのファイナル進出で、それだけでもうれしかったけれど優勝まで出来て最高! 順位もJOB第3位までで、なかなかファイナルへの壁が厚くて破れなかったんです。セミファイナルの小池プロとの戦いがとても熱く、勝てる気がしなかったけれど、私の狙ったポイントの波が良くてサイズもあっので「いけるかも……」と思ってガンガン攻めた。これで勢いがついて、ファイナルもリラックスできたのが良かったと思う。


WOMENS第2位 川越典子アマ INTERVIEW
1973年5月3日生、B型、宮崎出身
スポンサー/SAVER CEOSS,FANGS,Point NO.6,WALK ON!
前回のJOBは9位だったので、今回はもうちょっと頑張ろうと思っていたくらいで、ファイナルまで残れるとは思ってなかった。NSAの大会もセミファイナルで負けてしまったり、そんなにいい成績が残せていないので自分でも驚いている。あまり緊張せずに試合に望めたのが良かったのかも……肩の力を抜いてこれからも頑張ります!
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