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有効エッジがわかれば自分に合ったボードが見つかる!
突然ですが、皆さんはボードの「有効エッジ」って知っていますか? 「ボードの真の長さ」とも言われる「有効エッジ」は、ボードの操作性を左右する大切な部分で、スノーボードを選ぶ際の目安になります。「はじめてのギア購入マニュアル1 ボードの選び方」では、ボードの長さはボードの「全長」がアゴから鼻くらいのモノを選ぶように説明しましたが、これに合わせて、ボードの有効エッジもチェックできると、より自分に合ったボードが見えてくるようになります。そこで今回は、ボードの「有効エッジ」について簡単に説明したいと思いますので、ぜひボード選びの参考にしてみて下さい。
ボードの有効エッジとは?
有効エッジとは、「ライディング時に、実際雪面に接するエッジの長さ」のことで、「EFFECTIVE EDGE(エフェクティブエッジ)」とも表記されます。まずボードの「全長」とは、文字通りノーズの先からテールの先まで「ボード全部の長さ」のことを表します。それに対して「有効エッジ」とは、ライディング時に実際雪面に接するエッジの長さを表し、雪に触れないノーズとテールの反り上がったシャベル部分を除いた長さになります。
つまり、全長と有効エッジの違いは、簡単に言うとノーズとテールのシャベル部分を含むか含まないかです。
ボードのシャベル部分というのは、上向きに反り上がっているので実際の滑り心地には影響がなく、さらにそれぞれのボードの特性により大きさや反り具合が異なります。
なので、ボードごとに異なる不確定なシャベル部分を含む「ボードの全長」よりも、実際ライディングをする際に有効となるエッジの長さを表す「有効エッジ」を見るほうが、「本当のボードの長さ」による乗り味に近いイメージを持つことができ、ボードを比べる際の目安にもなります。
身長の70%の長さが有効エッジの目安!
一般的に有効エッジの目安は、「身長の70%」と言われます。例えば身長が170cmの人なら、「170cm×0.7=119cm」となり、119cm前後の有効エッジを持つボードが乗りやすいということになります。また有効エッジの長さによる乗り心地の違いは、有効エッジが長いと直進安定性が高くなり、短いと操作性が良くなります。なので、ある程度滑れる人で、「もっとゲレンデをかっ飛ばしたい!」「スノーボードクロスをやりたい!」などスピード重視のフリーライディング派は、有効エッジが長めのボードを選ぶと良いです。あと、スピードがすべてと言われるハーフパイプで、「もっと高く飛びたい!」という人も長めを選ぶと良いかもしれません。
逆に「グランドトリックがしたい!」「パーク命」などトリック重視のフリースタイル派は、有効エッジが少し短いモノを選んでもOKでしょう。ただ長め、短めのどちらを選ぶにしろ、あまり極端なのは良くありませんので、身長の70%から±2、3cm程度で選ぶと良いと思います。
- 有効エッジが長い……直進安定性が高い⇔操作性は悪い。スピード・フリーライディングに向いている
- 有効エッジが短い……操作性は良い⇔安定性が低い。トリック・フリースタイルに向いている
ボード初心者は操作性の良い短めがおすすめ!
「これからスノーボードを始める人」「まだ上手くターンができない人」などは、有効エッジが身長の70%くらいか、それより若干短めを目安に選ぶと良いでしょう。スピードを出すことがなく、ターンを覚えることが目標になるビギナーは、操作性が良いボードの方が断然上達は速いと思います。ただ極端に短かすぎても安定感がなくなるので、全長がアゴから鼻くらいというのも忘れないように!ボードの長さを決める目安にしよう!
有効エッジについてなんとなくわかったら、さっそくカタログ号を開くか、ショップに行っていろんなボードを見比べてみましょう! また自分の身長にあった有効エッジを割り出して、いま自分が乗っているボードの数値と当てはめてみるのもオススメです。新たに気づくこともあり、次のボードを決める助けになるかもしれません。数値はあくまで目安ではありますが、これからは有効エッジもドンドン活用していきましょう!
では次回もお楽しみに。
赤いお店が目印。靖国通り沿い駿河台下交差点のすぐ近くです。 |
Minami 神田REDS店
※記事が執筆された2007年時点の情報です。
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