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脱初心者!ちょいうまテクニック4 グランドトリックB180

仲間や彼女を「おっ!」と驚かす「ちょいうまテクニック」の第4回目は、「グランドトリック・バックサイド180」です。フロントサイドの次は、飛び上がりながらバックサイド方向にボードを半回転させてみよう!

執筆者:日色 裕二

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B180はスノーボーダーなら誰もが憧れるスタイリッシュなトリックだ!
仲間や彼女を「おっ!」と驚かす「ちょいうまテクニック」の第4回目は、「グランドトリック・バックサイド180(ワンエイティー)」です。前回紹介したフロントサイド180に続き、今回はフロントサイドとは逆の、後ろへ振り向くように回るバックサイド(ブラインドサイドとも言う)方向へボードを半回転させてみます。

はじめにF180との大きな違いを書いておくと、前回も少し書いた「目線」です。F180では体が常に前を向いているため、ずっと進行方向を見ていられましたね。それに対して、B180では、真後ろを向くような上半身の先行動作からボードを半回転させてランディングするまで、ほとんど進行方向を確認することができません。

ほんの一瞬のことなのですが、はじめは恐怖心を感じることもあり、回転に慣れるまで少し時間がかかるでしょう。ただ、ほんの少しの恐怖心を克服して、何度もチャレンジしているうちに、不思議と「感覚」で回れるようになります!しかもそれは、F180には無い、すっごく気持ち良い感覚なので、スタイリッシュなB180を目指して根気よく練習しましょう!

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南雲武仁(ナグモタケヒト)
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今回も取材に協力頂いた新潟県湯沢町にある「湯沢パークスキー場」のすぐ脇に住んでいて、ガイドの所属するスノーボードチーム「黒羊(クロヒツジ)」のメンバーでもある「南雲武仁(ナグモタケヒト)」くんに手伝ってもらって、そのコツを伝授していきます。

バックサイド180

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基本姿勢を保って、バランスを整える
1、しっかりとオーリーができるスピードでアプローチ
毎回書いてしつこいですが、「アプローチはバランスがすべて」です。アプローチで体のバランスが崩れているようでは、当然しっかりとしたオーリーや、先行動作はできません。

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体がつま先側に傾いて、若干トゥーエッジに乗っているがわかりますね
2、トゥーエッジをうまく使う
B180はトゥーエッジ(つま先側のエッジ)をうまく使うことで、先行動作もしやすく、オーリーの踏み切りもやりやすくなります。

イメージとしては、トリックに入る瞬間、若干つま先側を意識して、トゥーエッジに乗りながら先行動作を開始。最終的には、後ろ足のつま先側で踏みきるようにオーリーをしていきます。

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強いオーリーに一旦沈み込む助走は不可欠
3、沈み込みながら、バックサイド方向へ先行動作の開始
より強いオーリーをするためにも、一旦沈み込み助走をつけます。また右の2枚の写真を見るとわかりますが、沈み込みと同時にバックサイド方向への先行動作が始まっています。進行方向に少し開いていた肩が、沈み込んだ時には真横を向いている点に注目しましょう。

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この時点ですでに肩は真横を向いています


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上半身が後ろ足の上に移動したのがわかります
4、後ろ足に重心を移動する
ボードのテール部分に力を貯めるため、後ろ足に重心移動。

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この時目線は、ボードのテール付近を見ています
5、上半身は後ろを向いたままオーリー
上半身は後ろを向いた状態でも、下半身はしっかりとオーリーの動作をします。

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伸び上がりながらしっかりとオーリー。この時点ですでに上半身が真後ろを向いている点にも注目
両肩を開いてバランスを保ちながら、しっかりと上半身から伸び上がっています。この動きがオーリーに高さを生みます。

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真後ろを向いた上半身にボードがついてきます
6、ボードが回りながら空中に跳ね上がる
オーリーと先行動作のタイミングが合っていれば、上半身の先行に合わせて、ボードは自然と回りながら空中に跳ね上がります。

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両足を引きつけることで、空中姿勢が安定し、ボードの返しもスムースになります
7、空中では上半身に両足をひきつける
意識的に足を引き寄せることで、空中姿勢が安定し、より高さも生まれます。またしっかりと足を引きつけることができると、その後ランディングに向けて足を下ろしていくのが、よりスムーズになります。

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着地に合わせてボードを回しながら下ろしていきます
8、着地に合わせて足を下ろす
オーリーと先行動作のタイミングが合っていれば、自然とボードを回しながら下ろすことができます。

この時のポイントは、上半身は後ろを向いたまま、ボードだけを先に返すように着地することです。右の連続写真を見ると一目瞭然ですが、空中で両足を引きつけた後、上半身は真後ろを向いたまま動いていないのがわかります。理由は、ボードと一緒に上半身を回してしまうと、回転力が強すぎて、着地後すぐに、さらにボードが半回転してしまうことが多いからです。上半身を残すことで、回転力をコントロールし、ビッタリとしたランディングにつなげます。

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膝を柔らかく使ってランディング
9、フェイキーでもしっかりとランディングする
F180と同様に、ランディングはいつもとは逆向きの「フェイキー」になります。なので、トリックに挑戦する前にある程度フェイキーで滑れるように練習しておきましょう。ランディングまでが1つのトリックです!

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フェイキーランディングになるので最後まで油断しないように


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ランディング後、上半身はゆっくりまわしていきます
10、ボードが安定したら、進行方向へゆっくりと振り向く
しっかりとランディングしてボードが安定したら、ゆっくりと進行方向へ体を回していきましょう。ここで勢いよく振り向いてしまっても、ボードがまた回ってしまいますので、ここまできたら焦らずゆっくりです!

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しばらくはそのままフェイキーで滑れるとよりカッコイイですね!
11、バックサイド180をメイク!
フェイキーでそのまま滑りさって、B180をフルメイク!隣では、彼女の目がハートになっていることうけあいです(笑)

アドバイス

B180は、スピントリックの基本技でありながら、スノーボーダーなら誰もが憧れるとてもクールなトリックでもありますので、まさに「ちょいうまテクニック」にふさわしいと思います。まずは普通に滑りながらできるように練習をして、行く行くは、ゲレンデのコブや、ちょっとしたギャップ、コース脇の壁など、どこでもスタイリッシュなB180を繰り出せるところまで上手くなると良いですよね。

でも正直なところ、練習なしにすぐに出来るようになるトリックではありません。なので、仲間とワイワイ楽しみながら、少しずつコツを覚えていきましょう。これは前回も書きましたが、上手く出来なくて「悔しいぃ~」と思ったら、次のメイクまでの道のりを辿って下さい。

1、まずはしっかりとしたオーリーを覚える
2、フェイキーである程度滑れるように練習する
3、先行動作を理解する
4、最後に何度も繰り返し練習して、オーリーと先行動作のタイミングを体で覚える

「千里の道も一歩から」。1つずつ段階を踏めば必ずできるようになります!
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初・中級者向けのコースが多く、スノーボードパークも充実しているので、練習にはもってこいのゲレンデです。
【取材協力】
湯沢パークスキー場
http://www.park-resort.com/ski/

新潟県南魚沼郡湯沢町小坂
(Yahoo!地図情報ではココ)
TEL : (025)787-4111

■電車でのアクセス
上越新幹線 越後湯沢駅から送迎バスで10分(東京駅から70分)
■車でのアクセス
関越自動車道 湯沢ICから約3,5?、車で8分(練馬ICから167?)
【編集部おすすめの購入サイト】
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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