サーフィン/サーフィン関連情報

サーフィンで必要となる波の知識・情報

潮の満ち引きはサーフィンだけではなく、釣りなど海で行うスポーツに必要な知識の一つ。知っていると知らないでは、サーフィン自体の楽しみの幅が変わります。

執筆者:田村 隆之

潮の満ち引きはサーフィンだけではなく、釣りなど海で行うスポーツに必要な知識の一つです。ここでしっかり覚えておいてください。

潮の満ち引きはどうして起こるのか?

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きれいなフルムーン、潮との関係が切り離せない
潮の満ち引きは、簡単にいうと月や太陽の引力が原因で起こります。地球は太陽の周囲を回り、月は地球の周囲を回っています。その地球と月には引力があり、引っ張り合いながらぐるぐると回っています。これが理由で、地球の月側とその反対側が引力で海水が引っ張られて満潮に。逆に、月と直角に位置する場所では干潮となるのです。

太陽も関係しており、少しのズレで大きな満ち引きが起こる大潮や、潮の動きが少ない長潮が発生します。これは季節によっても変わってくるので、知っておくとよいでしょう。

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潮が引き、リーフがむき出しに
潮には干満の差がとても大きい「大潮」や、さほど変化が見られない「長潮」などがある。他には、「小潮」(干満の差が最小となる潮)、「中潮」(干満の差が中ぐらいの潮)、「若潮」(小潮の翌日から潮の干満の差が大きく潮)などもあるので覚えておこう(詳細は「大潮・中潮・小潮・長潮・若潮ってなあに」に詳しい)。


上げ潮、下げ潮とは?

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徐々にブレイクしだした海。状況は刻一刻と変わる
サーファーによくある会話で、「潮が上げて来る頃が狙い目だよ!」なんて会話を耳にします。これは潮が満ちて来るのと一緒にウネリも入りやすくなり、サイズアップにつながるので狙い目だよということを指します。もちろんその日のウネリの強さ、サイズが重要ですが、ウネリが届きやすくなるのは事実でしょう。

逆に下げ潮とはウネリが届きにくくなり、サイズダウンする傾向にあります。ただ、台風などのウネリの要素がしっかりとあれば下げ潮でもパワーのある波がブレイクすることもあるので、よく波情報や天気図を確認しておきましょう。


干満時の注意点

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波打ち際が、浅くなってるのが解りますね!
潮の満ち引きで、よくあるのがリーフでの海。入った時は潮が満ちていて何の問題もなく沖にパドリングで行けたのに、サーフィンを終えいざ海から上がろうと岸に向かうと浅すぎ……なんてことが良くあります。入ってる間に潮が引き海底がむき出しになることも。特に大潮の時などは、海面がものすごく引いたり、満ちたりするので潮見表などでよ~く確認する必要があります。

満潮時は波が厚くブレイクしづらいポイントも、干潮時はブレイクするポイントが沖の方へと移動しブレイクしやすくなったりすることもあるので現地で情報収集を欠かさないようにしてください。

潮見表を確認するなら、Beach Combing Magazine(全国の主要サーフショップで配布中。フリー)がオススメ。この本には全国6ヶ所のタイドグラフが1年分記載されています。ポイントガイドなども乗っているので、かなりの重宝ぶりです。



<関連リンク>
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