唐突だが、スポーツと音楽はどこか共通する部分があると思う。どんなスポーツでも同じことが言えるかもしれないが、サーフィンではさらに音楽が持つテンポやリズムを必要とする気がしている。そんな共通点を見出すため、1993年にプロテストに合格しプロサーファーに、今は音楽アーティストとしても活躍する、浜野直美プロに今回はインタビューしてみた。

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プロフィール 浜野直美 NAOMI the MICist同年代には2世サーファーも多く、周りの環境から自然と海に溶け込み、小学校5年生の時にサーフボードを手にする。コンペに参加するようになってからは輝かしい成績を残しながら、1993年プロテストに合格。その傍ら、幼い頃から憧れていたゴスペルやR&B・ソウルミュージックの影響でシンガーとしても活動

サーフィンを始めたきっかけ

ガイド:まず自己紹介、お願いできますか?

NAOMI the MICist:浜野直美(ハマノナオミ)です。今は音楽を中心に、NAOMI the MICist(ナオミ・ザ・マイキスト)という名前で活動しています。出身地は湘南の片瀬海岸ですね。

ガイド:サーフィンを始めたきっかけは?

NAOMI the MICist:地元が海の近くで、友達の親父がサーファーやっている環境に育ったんです。小学校の4、5年生の頃に友達の影響でサーフィンを始めましたが、まあ、自然の成り行きですかね。その頃から、「サーファーはモテるんだろなー」と妄想しながら始めましたよ(笑)。

でも、やっぱり難しいんですよ。なかなかできなくて、つまらなくって、これが。多分6年生の頃は、あまり海には行かなかったかもしれないですね……。よくよく考えると、本格的に始めたのは中学から。学校に持っていく弁当も海で食べたりして、大ハマり。今みたいにサーフィンのスクールなんて当時ないわけですよ。だから、学校の先輩とか、上手な人のサーフィンを見てまねしたりして。それこそ職人じゃないけど、見て盗むというか(笑)。

ガイド:いつも湘南でサーフィンをしてると思うんだけど、湘南のいいところはどこですか?

NAOMI the MICist:うーん、湘南に住んでるローカルサーファーたちがビーチクリーンして、海をキレイにする努力はしてるけど、沖縄みたいに水の色がきれいなわけじゃないし、正直海も汚れていると思う。でも、湘南は町並みとか雰囲気とかがすごくいいんですよ。湘南に来た人ならわかると思うけど。夕日も最高だし。

日本全国、色んな海でサーフィンをしてきたけど、やっぱ地元が落ち着きます。美味しいお店もいっぱいあるし、遊ぶところもたくさんあるし。

ガイド:浜野君は最も混みあっている鵠沼海岸がホームブレイクだよね? 最近の鵠沼って、サーフィンを始めた頃と比べて変わったところはありますか?

NAOMI the MICist:当然変わってます。海から見える景色とか、砂浜が狭くなったりとか。前は人も少なかったし。寂しくもあり、その替わりと言ってはなんですけど、瀟洒な建物が立ったりして、それはそれでいいことだと思いますよ。やっぱりサーファーだから、自然が好きだし、正直言うとあまり変わらないでほしいっていう気持ちも矛盾かもしれないけど本音かな……。小難しいことはさておき、とにかく「海をきれいに」ということを一人ひとりが心がけることが大切じゃないかな。マナーですね。

ガイド:今までのサーフィンライフで最高の思い出ってなんですか? 最悪でもいいですが(笑)。

NAOMI the MICist:僕はガキの頃からいつもお世話になっている先輩がいて、その先輩が色んなポイントに連れて行ってくれるわけです。中学・高校ぐらいのときは、大きい波が苦手で……。ぶっちゃけ行きたくない海に無理矢理連れて行かれたこともありましたね(笑)。湘南・稲村ヶ崎の波がデカイときは最悪。無理矢理入ったりしてましたね。こぶりの波を選んで乗って、こそこそと先輩より先に上がったりして。今となっては、いい経験したなと思うんだけど、とにかく怖かったなー。

いい思い出は、鵠沼の河口の波がいいとき。大好きでしたね。地元だし最高ですよ。