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いざサーフ!波の基礎知識と海の危険性

サーフィンする前に必ず知っておきたいことは、波。波以上に海のこともきちんと知っておきたいです。自然との対峙するスポーツなので、まず自然を知ることが一番大切なのです。

執筆者:田村 隆之

「ボードとウエットスーツも買った。ワックスも塗った。あとは海に行くだけ!」とその前に、海のこと知ってますか?自然と対峙するスポーツだけに、きとんと相手のことを理解するのが礼儀でもあり、サーフィンの基本姿勢でもあります。

はやる気持ちをちょっと抑えて、海のことをちょっと知ってみましょう。

波はどのようにできる?

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波は遠く遠くからの旅人なんです!
地球には、暖かい空気と冷たい空気が存在します。暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降していく性質があり、これによって風が起こります。

その風が海面にさざ波をもたらし、その細かい波たちが重なり合い一つのうねりになります。そのうねりが海岸の浅瀬に近づくに従って、エネルギーを発散するように頭から崩れる。これが波です。サーファーが乗っている波は、どこか遠くからの海の旅人なんですね。

波サイズの見方

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波のサイズの見方。「今日の波は胸くらいだった」など、体の部位で表現すると共通理解が深まります
友達に「今日の波は、どのくらいだった?」と聞かれたら、あなたはどう答えますか?悩みますね……。

一般的に波のサイズは、人体の部位で言いあらわします。例えば、「今日は腰から胸くらいでいい波だったよ!」といった感じです。もしくは、波の一番下(ボトム)から波が崩れる前の一番上の部分(トップ)でサイズを言いあらわします。波のサイズを小さい順に並べると、

スネ:ほとんど波のない状態)
膝:ちょっと波がある。初心者はこのくらいからがオススメ
モモ:スクールなんかにも適していて、初心者向け
腰:一般の方もこのくらいあれば練習できる。初心者向け
腹:快調に練習できる。初心者も出来るが、気をつけて
胸:中・上級者ともに練習できる。初心者は沖に出ることができなくなる人が
肩:中・上級者の練習にいいサイズ。初心者はつらいかも
頭:文句なくサーフできる。初心者は厳しい
オーバーヘッド:台風などで、とてもうねりの強い状態。初心者は危険
頭半:上級者でも気をつけたい。初心者は危険
ダブル:上級者のみ!初心者は危険
ダブルオーバー:上級者のみ!初心者は危険
トリプル:上級者のみ!初心者は危険

となります。毎日、変化する波のサイズ。ハッキリしたことは言えませんが、初心者に向いているポイントは、スネから腹くらいの波が年間を通して多い、湘南方面が比較的がオススメ。千葉、茨城方面は年間通してみると胸以上の波が多いので、初心者にはちょっとつらいかも。もちろん、どの海も波が小さい日もあれば大きい日もあるので、波情報を必ず確認してから海に向かいましょう。

「カレント」には注意!

海には左右の潮の流れと、沖への潮の流れがあるのをご存知ですか?これを「カレント」と言い、海独特の潮の流れなのです。このカレントは、波と同様に知ってほしい海での注意点。

沖に向かって流れるカレントはとても危険で、岸に向かって一生懸命に漕いでもなかなか戻れない場合があります。多くの人が甘く考えていますが、カレントは命に関わることです!このカレントを利用する上級者もいますが、初心者はNG。サーフポイントのカレントの有無を、地元のサーファーかサーフショップで確認しましょう!

カレントを確認するには、沖にいるサーファーを立ち止まってじっと見ることをオススメします。みるみるうちに左右に流されていく場合は、相当カレントがキツいはずです。

そして、実際、海でも注意。流されないようにするポイントは、目印になる建物を決めて、定期的に自分のいる場所を確認!

実際、カレントにはまったら……

実際にカレントにはまったら、どうすればいいのでしょうか?

沖に向うカレントは、ひたすら真正面、岸に向かって対抗するのではなく、右か左のどちらかに移動してカレントから外れましょう。それから、岸に向かうようにしましょう。最悪、もうどうしようもない場合は、サーフボードにつかまって助けを求める。意味なくカレントに対抗して、体力を消耗すれば溺れる危険性も出てきます。

その他、テトラポットがある場所はテトラに向かって潮の流れがあるので、ビギナーはもちろん、近づかないようにしましょうね。

このように海には、一つ間違えると危険もたくさん潜んでいます。大切なことは「決して無理をしない」ことです。波は何回でも訪れてくれますが、自分の命は一回だけです。波を待つのは、ゆったりした気分で。そう焦らず、急がず、自分のレベルをきちんと把握してサーフィンを安全に楽しみましょう。

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波乗り情報局
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