4月の9日から13日まで、中国の北京(ぺきん)というところで、卓球の試合がありました。「アジア」の強い選手たちがあつまって、だれがアテネ・オリンピックに出るのがいいかを決めた試合です。
「アジア」といっても、ものすごく広くて、いろんな国があります。太陽がのぼるのが早い「東アジア」には、日本や韓国や中国が入っています。
そのほかには、シンガポールやタイなどの「東南アジア」、インドなどの「南アジア」、カザフスタンなどの「西中央アジア」もあり、いま戦争(せんそう)がおこっているイラクは「西アジア」のグループです。
「イラクのほうも、アジアなの?」ときかれると、ぼくはこまってしまいます。それはとてもむずかしい問題(もんだい)だからです。
だからここでは、運動会で赤組と白組にわけるのとおなじように、スポーツの世界大会という「大きな運動会」をするときの「グループわけ」と考えてください。
ところで、ぼくはこの文章(ぶんしょう)のタイトルに「単複(たんぷく)」ということばを使いましたが、すごくわかりにくいですね。なので、ちょっと説明(せつめい)します。
「単(たん)」というのは、「ひとつ」とか「ひとり」ということで、ひとり対ひとりでやる「シングルス」をあらわしています。
「複(ふく)」は、「ひとつではない」ということで、ふたり対ふたりでやる「ダブルス」のことをあらわしています。
できることなら、このことばは使いたくなかったのですが、この文章のタイトルに使える文字の数は「15文字まで」と決まっているのです。
だから、しかたなく、シングルスとダブルスをあらわすことばを漢字にして使ったのです。漢字だと2文字だけですからね。
タイトルからわかると思いますが、このおはなしは「シングルスとダブルス」のおはなしです。そして、「数」のおはなしでもあります。