アンドロラバーのモニターを募集した記事はこちら。
後藤さん(男性、北海道)
卓球歴:12年
戦型:右シェークドライブ型
ラケット:ティモボルスピリットST(バタフライ)
ラバー:スレイバーEL特厚(バタフライ)、スレイバーFX厚(同)
グルー:スパークグルー(コクタク)
<硬さ>
ガイド記事を読んだところ、「超硬質」とありましたので中国ラバーのようなものを想像していたのですが、実際手で摘んでみると、平均的な高弾性ラバー(マークVやスレイバーEL)と同等か、やや硬く感じられる程度でした。
<重さ>
テンション系ラバーは高弾性ラバーと比較すると重いものが多いのですが、このラバーもその例外ではなく、重量感があります。ラケットの形に切った状態でスレイバーFX(特厚)と比較した場合、約6グラム重かったです。人によっては振りきれない場合が出てくるかもしれません。
<打球感>
カチカチと硬い感じがします。スポンジというよりシートの影響で硬く感じられるのかもしれません。シートが普通のラバーより厚くみえるので。グルーイングすると多少軟らかくなりますが、「カキーン」という打球音にするにはインパクトを強目にしないといけないようですので、お手軽に快音を響かせることのできる最近主流の軟らかいラバーとは明らかに一線を画しています。
<回転>
シートにやや粘着性がありますので、サービスやツッツキはよく切れました。
<攻撃>
フラット打ちは硬めのラバーなのでやりやすいです。弾性も非常に高いので、まさに「ぶち抜く」という感じの破壊力満点のボールが出せました。ドライブ系は弾性の高さゆえ弾道がやや直線的になりますが、そこに注意して、かつインパクトをしっかりさせて打てばかなりの回転と破壊力を得られました。
<守備>
弾性が高いため、当てただけの返球でもスピードはそれなりなので、カウンター気味になり相手を押していくことができました。そのぶん、コントロールは難しくなりましたが。
<耐久性>
週4回、1時間~1時間半の練習で、グルーイングは1度だけで、空気が入らないように軽く伸ばす程度ですが、3週間を経過したあたりからややシートに白い粒が見え始めました。引っ掛かりが落ちたわけではありませんので、そう神経質になるほどではないと思います。弾性も極端に落ちたという感じはしませんでした。テンション系と呼ばれるラバーの中では耐久性は高い方だと思います。
<その他・総評>
以前のテンション系ラバーは内側にクルクル丸まってくるのが多かったのですが、このラバーはそういったところはなく、メンテナンスしやすいラバーといえるかもしれません。中陣からのドライブでガンガン攻めていくタイプはもちろんですが、フラット打ちのやりやすさと破壊力を考えれば、ミート打ちを主戦とする前陣速攻型の選手もこのラバーの特性を活かせるように思います。